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テック 2019.04.03

街中でARを同期させる GPS超えの位置情報技術、開発進む

イギリスのスタートアップScape Technologiesは、自社のソフトウェア開発キット「ScapeKit」を用いたアプリ開発のハッカソンを開催しました。Spacekitは、スマホカメラの撮影画像を利用し、現実世界に正確にARコンテンツを配置することを謳う技術です。

Scape TechnologiesはAR向けの位置特定サービスを提供しています。GPSではなく、ユーザーがスマホカメラで撮影した画像を利用して場所を特定するのが特長です。最大でセンチメートル単位の精度を有する位置特定サービスの開発を進めています。

現実世界に正確にARを配置

同社のソフトウェア開発キット「ScapeKit」を用いると、現実世界に恒久的にAR画像を置くことができます。たとえばスマートフォン向けゲーム「Pokémon GO(ポケモンGO)」であれば、任意の地点(ある道の角など詳細な場所)を指定し、ポケモンを配置。通りかかったプレイヤーは捕獲することができるようになるかもしれません。

ドローン配送向けアプリなどが受賞

今回開催したハッカソンでは、この「ScapeKit」を使ったアプリ開発を競わせました。参加者投票ではXradというチームが受賞。同チームは、WebVRを用い現実世界を再現するアプリを提案しました。空間には好みのARコンテンツを配置することができ、実際の場所に行くとスマホなどを通してそのARが確認可能です。ビジュアル化や、広告キャンペーンへの活用が考えられます。

また審査員の投票では、Initionが受賞しました。チームが提案したのは、ドローン配送サービス向けのアプリです。賞金として、両チームには500ポンドが贈呈されました。

AR活用には、高精度の位置情報が鍵の一つとなっています。

(参考)UploadVR


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