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業界動向 2018.07.06

AR関連技術のKudan、ゼンリンデータと提携 高精度の位置情報活用

コンピュータビジョン技術を提供するKudan株式会社と、地図データの株式会社ゼンリンデータコムは、業務・資本提携を発表しました。ゼンリンデータコムが持つナビゲーションや屋内外動態管理などのソリューションと、Kudanの「KudanSLAM」を組み合わせ、相互補完的に事業の拡大を目指すとしています。

「KudanSLAM」とは

SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)とは デバイスが空間・立体把握をする上で最も重要な技術の一つ。ロボットの自律制御、ナビゲーション、モバイル端末によるARの実現に必要な、3次元位置推定を行う画像認識技術です。

Kudanの独自技術「KudanSLAM」は、あらゆるハードやセンサと柔軟な統合が可能です。幅広くARやVR、自動運転、ドローン、ロボティクス、IoTデバイスへ3次元位置情報を提供します。これにより、横断的な技術インフラとなることが期待されます。

誤差数センチで位置を把握

ゼンリンデータコムは、KudanSLAMを利用することで、GPSやビーコンなどの利用が不要となります。代わりに汎用的なカメラなどの画像を用いて、自己位置をより精度が高く、かつ瞬時に把握することが可能になります。対象物との距離が10メートルの場合、想定される誤差は数センチメートル。これによって、屋外・屋内に関わらず、位置に基づいた情報提供や作業指示などが、より正確になります。

一方Kudanは、ゼンリンデータコムと組む事により地図及び位置情報のソリューション分野で事業を拡大することを想定しています。

Kudanはこれまでにも、LINEや博報堂などとの提携を発表しています。

(参考)株式会社ゼンリンデータコムニュースリリース


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