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企業動向 2025.04.02

VR体験施設が好調 「イカゲームVR」の売上が全世界累計3,000万ドル突破

VR体験施設「Sandbox VR」が運営する「Squid Game Virtuals」のチケット売上が、3,000万ドル(約46億円)を突破したことが発表されました。Squid Game VirtualsはNetflixの人気ドラマ「イカゲーム」を題材にした公式VRアトラクション。アトラクションの好調を受けて、ドラマのシーズン2をモチーフにした新ミニゲーム「Repeat Racers」を追加すると明らかにしています。

Squid Game Virtualsは、Netflixの人気ドラマ「イカゲーム」を題材にした公式VRアトラクションです。このVR体験では、ドラマでおなじみの「赤信号、青信号(Red Light, Green Light)」や「ガラス橋を渡れ(Cross the Glass Bridge)」など、命がけのゲームを6人のプレイヤーで体験できます。全身モーションキャプチャとVRヘッドセットを使用することで、プレイヤーはイカゲームの世界に完全に没入できる仕組みになっています。

Sandbox VRのCEO、Steve Zhao氏は「シリーズ第2シーズンの緊張感と競争精神を捉えた、エキサイティングな新ミニゲームでSquid Game Virtuals体験を拡張できることに興奮しています」とコメントしています。新たに追加される「Repeat Racers」は、シーズン2のゲームにインスピレーションを得たもので、パズルを解いてフィニッシュラインを目指すゲームです。最終順位によってポイントが付与され、フィニッシュラインに到達できないプレイヤーはゲームから脱落する仕組みとなっています。

コロナを乗り越えたVR体験施設を牽引する存在

Sandbox VRは2016年に創業されたVR体験施設の制作と運営を手掛ける企業です。2020年のコロナ禍では全世界の店舗を閉鎖し、米国の子会社は倒産を経験するなど大きな打撃を受けましたが、2021年から新店舗の展開を開始し、見事に復活を遂げています。

現在、北米を中心に世界57か所以上の施設を展開しており、英国、ドイツ、アイルランド、スイス、中国、シンガポール、オーストラリアにも進出。2024年5月に中東での25店舗の展開計画を発表するなど、世界各地での拡大を継続しています。

同社は「Squid Game Virtuals(イカゲームVR)」以外にも、独自開発した「Rebel Moon: The Descent」、「Deadwood PHOBIA」、「Unbound Fighting League (UFL)」、「Amber Sky 2088」などのVRコンテンツを提供しています。2024年7月時点で、Sandbox VRのチケット販売枚数は累計300万枚に到達し、月間約15万人が施設を訪れるなど、VR体験施設がコロナ禍から力強く回復していることを示しています。

(参考)Road to VR

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