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活用事例 2018.02.01

VR用のモーションチェアを開発 米企業が140万ドルを調達

モーションチェア開発企業の「Positron」は、140万ドル(約1億5000万円)の資金調達を行ったことを発表しました。調達された資金は同社のVR用モーションチェア『Voyager』の開発のために利用され、2018年中の映画館などでの導入を目指します。

振動や香り、風などの機能を搭載

「Positron」はロサンゼルスに本社置くハードウェア開発企業です。同社の開発するVR用モーションチェア『Voyager』は360度の水平回転、35度の上下回転などの機能が搭載されており、鑑賞している映像に対応して動作することで、より没入感のあるVR体験を実現しました。
また香りや風を噴出する機能や、振動を体験できるハプティクスオーディオを搭載しているなど、様々な仕掛けが施してあります。

無重力空間も疑似体験

『Voyager』は昨年、米オースティンにて開催されたSXSW 2017にて、トム・クルーズ主演映画『The Mummy』のVR体験で採用されました。同作品では飛行機が墜落する際に、緊急降下のため飛行機内が無重力になるというシーンがありますが、『Voyager』を上下に傾けることで、浮かんでいるような感覚を再現されています。

また今月開催された大型映画祭「2018 Sundance Film Festival」でも、「Felix&Paul Studios」やNASAらが共同で制作した宇宙がテーマのVR体験でも採用され、話題を呼びました。

下半期には導入を目指す

同社は資金調達と同時に「今年後半に映画館、VRセンター、ホテル、博物館、空港に『Voyager』がやってくるだろう」というコメントを発表しました。

(公式ページ)
http://www.gopositron.com/

(参考)
Positron Closes $1.4 Seed Funding to Develop Next Gen of Its VR Motion Chair – Road to VR https://www.roadtovr.com/positron-closes-1-4-seed-funding-develop-next-generation-vr-motion-chair/

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