米国のスタートアップOnsiteIQは、シリーズAラウンドで450万ドル(約5億円)の資金調達を行いました。360度コンテンツとAIを活用し、建設現場のリスク評価や進捗管理をサポートします。
これまで1億以上のデータ取得
OnsiteIQは2017年創業。360度カメラを使って建設現場の360度ビューを生成し、”Google Street View”のように周囲を見ながら歩けるコンテンツを作成します。これまでに取得したデータは、画像にして1億以上ということです。
公式ウェブサイトによると、360度コンテンツは顧客企業のリスク評価や現場の進捗管理に活用させています。また関係者が同じレベルで現場を理解できるため、円滑なコミュニケーションが可能になるとも謳います。
新拠点開設や販売増員へ
今回の資金調達は、2018年11月のシードラウンドの250万ドル(約2.8億円)に続くものです。獲得した資金により、テキサスとカリフォルニアでの新拠点開設、セールスチームの増員、提携する保険会社の増加を行うとしています。保険会社に対しては、コンピュータービジョンと独自のリスクアセスメントAIを用いて検出した、建設現場のリスクデータを提供しています。
OnsiteIQの技術は、現在ニューヨークや米国東部の一部地域で導入されています。今後はサービスを西部地方にも拡大。360度ビューを用いた正確なリスク評価により、安全性の確保や、コスト低減が図れると期待されています。
建設現場、工事現場でのXR(VR/AR/MR)活用については下記の記事でも取り上げています。
(参考)Venture Beat