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業界動向 2021.11.15

NVIDIAが「Omniverse」を機能拡張、アバター生成やバーチャル空間でのAIトレーニングなど

NVIDIAは2021年11月9日に開催された「GTC21」にて、仮想空間内で共同作業を行うためのプラットフォーム「Omniverse」に新機能が追加されることを発表。企業向けソリューションとして「Omniverse Enterprise」の一般販売の開始も行われました。

Omniverse」は、NVIDIAが開発・提供する仮想空間内でデザイナシミュレーション&コラボレーションプラットフォーム。2020年12月にオープンベータが開始されて以来、7万人以上のクリエイターにダウンロードされています。

「Omniverse」に新機能を追加、AIアバターやバーチャルAIトレーニングなど

NVIDIAは、新機能として、インタラクティブな会話型AIアシスタントの作成を可能とするプラットフォーム「Omniverse Avatar」AI教育用合成データ生成エンジン「Omniverse Replicator」を発表。他にも、「Omniverse」にAR、VRおよびマルチGPUレンダリング機能を追加で搭載することを発表しました。

AI教育用合成データ生成エンジン「Omniverse Replicator」

「Omniverse Replicator」は物理的にシミュレーションされたデジタルツインを構築し、仮想空間上でのAIトレーニングを行うことができます

さらに「Omniverse Replicator」をベースとしたアプリケーション「NVIDIA DRIVE Sim™」と「NVID IAIsaac Sim™」が発表されました。2つのアプリケーションは共に、現場を再現したリアルな仮想空間を作り出すことが可能。自律走行車およびマニピュレーターロボットが、さまざまな仮想空間上でスキルを習得した後、現実世界で応用することで開発を加速させることが可能です。

NVIDIAによれば、自律走行車を導入するには実世界で必要な距離を走ることは膨大な時間と資金を必要とする点が問題となっていました。まためったにないシナリオや危険なシナリオに遭遇することは「事実上不可能」とのこと。「NVIDIA DRIVE Sim™」を利用することにより、これらの問題を解決。同社は、実世界の運転を最小限に抑えながら市場に投入するまでの時間を早めることができるとしています。

(参考)プレスリリース (1)プレスリリース(2)


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