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業界動向 2019.09.11

売上は好調?Quest向けコンテンツ、各開発スタジオが語る状況

フェイスブックの新型一体型ハイエンドVRヘッドセットOculus Quest(以下Quest)は、2019年5月の発売から2週間でコンテンツの売上が500万ドルを達成するなど、好調な滑り出しを見せていました。

発売から4ヶ月近くが経過した現在、出荷台数は明らかになっていませんが、その売れ行きはどうなのでしょうか。本記事では、開発者のコメントを元にQuest人気タイトルの売上状況を紹介します。

Red Matter

SFパズルアドベンチャー「Red Matter」は、Quest版が発売から約1週間でOculus Rift(以下Rift)版の売り上げを上回ったと発表しています。

Superhot

「SUPERHOT VR」の開発元は、Quest版の発売時の売上が、Rift版「SUPERHOT VR」の発売時の売上と比較して、3倍(300%増)のダウンロード数を達成したと公表しました。

Beat Saber

各プラットフォームでの販売本数の総計が100万本を突破しているVRリズムゲーム「Beat Saber」の制作スタジオBeat Gamesは、Quest版の売上が「我々の期待を超えた」とコメントしています。

Space Pirate Trainer

VRシューティングゲーム「Space Pirate Trainer」は、過去にHTC Vive、Rift向けにリリースした際と比較し、Quest版は発売1週間でそれぞれの約2倍の売上を達成した、とのこと。さらに発売1ヶ月で、Steamでの売上累計にほぼ並んだということです。

SculptrVR

3Dアート制作の「SculptrVR」開発元はメディアUpload VRの取材に対し、Quest版の発売から1週間で「すでにRift、Daydream、Gear VR、Oculus Go向けの売上を超えた」と回答しました。また開発者の1人Nathan Rowe氏は、「Questは急成長している新しいプラットフォームです。そのため、PS4と比較しても長期間販売が続くでしょう。ひょっとすると、来年の今頃には私が開発した中で最も売れたプラットフォームになるかもしれません」とコメントしています。

Virtual Desktop

「Virtual Desktop」は、VRヘッドセットを着けたまま、普段通りのパソコン操作を可能にするアプリです。開発者ガイ・ゴーディン氏は、自身のアプリにSteamVRへの対応機能を実装。QuestでもPC向けのVRゲームが遊べるシステムを確立しました。

しかし実装直後、ゴーデン氏の元へ、Oculusから同機能の削除要請が届きます。ユーザーから削除反対の声が集まったものの決定は覆らず、ゴーディン氏は「Virtual Desktop」からSteamVR対応機能を削除しました。2019年9月現在では、必要なAPKファイルを外部からサイドローディング形式で導入し、SteamVRへの対応機能を復活できるようになっています。
ゴーディン氏はアプリの売上について「RiftやHTC Vive版リリース時よりもやや低い」と回答。SteamVRへの対応機能削除が、足かせになったという見方を示しています。

Oculusは米国時間の9月25、26日に年次開発者会議「Oculus Connect 6(OC6)」を開催予定です。前年のOC5では、Questの詳細とリリース時期が発表されました。今年はどのような発表があるのか、期待されます

(参考)Upload VR


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