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テック 2016.07.10

NVIDIA、ゲームを360度キャプチャ可能な『Ansel』とオープンソースなVRサンプル『Funhouse』を今月リリース

NVIDIAは今月中にも、GeForce GTXゲーマーのための画面キャプチャ機能 『Ansel』とVR向けゲーム『Funhouse』をリリースすることを発表しました。
今回の記事では、それぞれの特徴を紹介していきたいと思います。

GeForce GTX 利用ゲーマーのための革新的キャプチャ機能

NVIDIA

ゲームのグラフィックスはここ数年で驚くほど向上してきており、ゲームをしている風景をスクリーンショットする人も増えてきています。ゲーム中にスクリーンショットを撮るには意外にも多くの制約が存在しています。Print Screenキーを撮りたい時に押さなくてはならないことや、ゲーム内のビューとモニターによる解像度による制約がありました。

“ゲーム写真はアートの新しい形”

NVIDIA

NVIDIAが開発した新しいキャプチャ機能『Ansel』を使えば、ゲーム中の時を止めて、360°どこからでも撮影スポット構成を行うことができるようになり、撮影された写真はスマートフォンやPC、VRで共有を行うことができるようになります。

Anselの機能は次の通りです。

・フリーカメラ…回転、ズーム、位置の変更を行いあなただけのシーンを構成することができるようになります。

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・超解像度…フリーカメラで位置を決めた後、4.5ギガピクセルという高解像度でのキャプチャが可能で、これは画面の解像度の32倍にも上るスクリーンショットを取ることが可能です。
(サンプル画像オリジナル46080×25920、1.7ギガバイトのスクリーンショットをダウンロード:http://images.nvidia.com/geforce-com/international/images/050616-geforce-dot-com/nvidia-ansel/the-witcher-3-wild-hunt-nvidia-ansel-super-resolution-screenshot-001_png.zip

NVIDIA

・ポストプロセス・フィルタ…スクリーンショットを保存する前に見た目や感じと雰囲気を調整することができるように、輝度調整や装飾、スケッチ、カラー・エンハンサ、ビューのフィールド、その他多数の特殊効果のオプションがあります。

・OpenEXRキャプチャ…ハイダイナミックレンジ対応のテレビやモニタをお持ちの場合、AnselによるスクリーンショットをOpenEXRフォーマットでエクスポートすることが可能できます。また、Adobe Photoshopなどの編集ツールで画像を加工し、スクリーン・キャプチャの見た目をさらに調整することもできます。

・360度キャプチャ…360度パノラマのスクリーンショットのキャプチャも可能で、Google Cardboardを利用して、PCやVRでキャプチャした画像を見ることができます。Cardboard利用のために、NVIDIAではAndroid用にNVIDIA VR Viewerをリリース。興味のあるかたは、ダウンロードしてお試しください
NVIDIA VR Viewer:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nvidia.vrviewer&hl=en

GeForceGTX ゲーマーのためのバーチャルリアリティ体験

NVIDIAはPascalベースのGPUがVRにおいて実現できることを示すために、1から築き上げたバーチャルリアリティ体験、NVIDIA VR “Funhouse”を発表しています。

“NVIDIA VR Funhouseは、バーチャルリアリティで見られる最も技術的に高度なゲーム”

FunhouseではVRにおける “見る” “聞く” “触れる”といったゲームとプレイヤーとのインタラクションのレベルを今まで以上に高いものへとすることを目指しています。「優れたグラフィックス、完全にインタラクティブなオーディオ、物理的なシミュレーションの組み合わせにおけるレベルの底上げも行っている」としており、VRのための新たなレベルの没入感をもたらすために作られたものと言えるでしょう。

動画:https://www.youtube.com/watch?v=nhQCV6pNqY4

プレイヤーは、バスケットボールを投げたり、風船を割ったり、漫画のような大砲で標的を狙ったりなど、カーニバルのような雰囲気のなかで挑戦に挑める10のミニゲームを体験することができるようになっています。

この『Funhouse』はオープンソースとして公開されるとのことで、開発者はその内容を自身のコンテンツ開発に使うことも可能です。

今、最も技術的に高度な体験をすることができるというFunhouseは、いったいどのような体験なのか、是非とも体験してみたいです。

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