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テック 2020.03.06

2D画像から3DCGを生成、マイクロソフトが新手法

マイクロソフトの研究機関であるマイクロソフトリサーチ(Microsoft Research)が、AIを活用して2D画像データから3DCGデータを生成する新手法についての論文を発表しました。

今回発表された論文(※リンク先PDF)は、「先行する手法よりも優れた3DCGデータを生成でき、ビデオゲーム開発者、eコマース事業者、3DCG制作スキルを持たないアニメーションスタジオなどが恩恵を受けられるだろう」としています。

既存のレンダリングソフトも活用、クオリティ向上

2D画像データから3DCGデータを生成する手法は、フェイスブックやNVIDIAのような大企業、そしてThreedy.aiのようなスタートアップまで幅広く研究されています。今回マイクロソフトリサーチのチームは、既存の産業用レンダリングソフトを活用する方法を模索しました。


(画像:マイクロソフトのモデルによって生成されたソファ、椅子、バスタブ)

論文によると、新たに導入したプロキシ・ニューラル・レンダラー(proxy neural renderer)を用いて3DCGの元となるデータを生成。その後にレンダリングソフトにデータを渡し、
出力データと一致するように学習させることで3DCGデータのクオリティを上げるとのこと。


(画像:マイクロソフトのモデルによって生成されたキノコ)

研究チームによると、「元の2D画像が持つ陰影の情報から意味のある情報を抽出して学習させることで、より良い結果を生み出せる」とのこと。同チームはさらに、色や素材、照明情報の予測をシステムに組み込むことで、より一般的な実世界のデータセットで動作するようにできるだろうと述べています。

(参考)VentureBeat


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