マイクロソフトは、VRモデリングツール「Microsoft Maquette(以下Maquette)」の開発中止を発表しました。同ツールは2019年にローンチされ、VR内で3Dモデルやプロトタイプ設計を行えるほか、作成コンテンツの「Unity」へのエクスポートもサポートしていました。
「Maquette」の開発中止は、マイクロソフトの公式サイトで発表されました。詳細は以下の通りです。
マイクロソフトは、現在「Maquette」の積極的な開発を行っていません。将来的にはストアでのアプリケーションへのアクセスも停止されます。マイクロソフトは、より良いMRコンテンツ向けの制作ツールを提供するため、このアプリケーションの開発で得られた知識とコミュニティからのフィードバックを活用する考えです。
「Maquette」のソースコードをオープンソース化する予定はありませんが、アプリケーションのダウンロードは引き続きこちらで提供します。私たちはコミュニティのこれまでの旅路とサポートに対して、感謝を述べたいと思っています。
2022年1月現在、「Maquette」は公式サイトのほか、SteamとOculus Storeで配信中。マイクロソフトは今後、VR分野をどのように取り扱っていく計画なのか。注視しておく必要がありそうです。
>グーグルも2021年にVRクリエイティブツールから撤退
大手IT企業のVR向けのクリエイションツールからの撤退は、マイクロソフトが初めてではありません。2021年には、グーグルがVRイラストレーションアプリ「Tilt Brush」をオープンソース化しています。同社は2020年にVRプラットフォーム「Daydream」終了を筆頭に、VRと距離を置き始めていました。オープンソース化はその方針が鮮明化された出来事であると言えます。(参考)UploadVR
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