2026年5月27日、Loft Dynamicsは、同社のVRフライトシミュレーターが国土交通省航空局(JCAB)からFTDレベル7の認定を取得したと発表しました。
FTDレベル7はJCABが認定するヘリコプター飛行訓練装置の最高レベルです。同社のVRシステムはすでにFAA(米国連邦航空局)とEASA(欧州航空安全機関)からも認定を受けており、JCABがこれに加わった形となります。
Loft Dynamicsはスイス・チューリッヒを拠点とするVRフライトシミュレーターメーカーです。これまで、アラスカ航空やエアバス・ヘリコプターズ、ロサンゼルス市警など幅広い顧客に採用されています。
今回、認定対象となったのは、中日本航空の名古屋空港本社に設置された「エアバスH125 TXiシミュレーター」です。Loft Dynamicsにとってもアジア太平洋地域初の導入事例となります。これまで日本では高精度な認定済みシミュレーター訓練へのアクセスが限られており、多くの訓練が実機で行われてきました。今回の導入により、パイロットはより多くの場面でシミュレーター訓練を受けられるようになります。
シミュレーターではエンジン故障やオートローテーション着陸、テールローター故障、油圧系統の異常など緊急時の対応訓練が行えます。没入感の高いVRコックピットと全方向対応の動揺装置を備え、さまざまな地形や気象条件での反復訓練が可能です。またテクニカルクルーステーションも備えており、パイロットと乗務専門員が連携した訓練にも対応しています。
中日本航空の松岡滋治社長は「パイロットが複雑かつ意思決定が求められる状況や、めったに発生しない機器の故障に備えて訓練できる環境が整い、重要なマイルストーンを迎えました」と述べています。また、次世代パイロットの育成加速にも貢献するとの期待を示しました。
Loft DynamicsのCEO、セバスチャン・ボレル氏は「事業者、規制当局、地域パートナーが一体となることで、日本に初めてVRヘリコプター訓練を導入できた」と語っています。シミュレーターの導入はInter-Craftが担当し、JCABとの認証手続きも同社が調整しました。


