Home » 史上初、VRヘッドセットを使ったフライト訓練が米国連邦航空局に正式認定


活用事例 2024.08.15

史上初、VRヘッドセットを使ったフライト訓練が米国連邦航空局に正式認定

フィンランドのVarjo社が開発したVRヘッドセットを使ったフライトシミュレーション装置が、米国連邦航空局(FAA)により初めてフライトシミュレーションの訓練装置として認定されました。これにより、米国では、このVR装置を使用したトレーニングがヘリコプターパイロットの資格取得に必要な訓練時間として公式にカウントされることになります。このソリューションは、Loft Dynamics社が開発。パイロット不足に対応するための新たなソリューションとして注目されています。

Loft DynamicsがVarjoのVRヘッドセットを組み込んで提供する訓練装置は、訓練装置の小型化とコスト削減にも寄与しており、従来のフライトシミュレーターと比べて大幅にコストを削減できます。小規模な訓練施設や個人でも導入が可能となり、パイロット不足の解決に向けたものでもあります。

また、Loft Dynamicsは、Varjoのヘッドセットを使用することで、実際の飛行と同じ緊張感を伴うリアルな訓練を提供し、パイロットのスキル向上に寄与しています。Varjo社のヘッドセットは、現実と同じレベルの超高解像度を実現し、リアルな視覚体験を提供することが最大の特徴です。従来のシミュレーターでは再現が難しかった緊急手順や複雑な飛行操作を、安全かつ効率的に学ぶことに繋がります。Varjoによれば、「パイロットが視覚に頼らず計器飛行に必要なスキルを磨くための理想的な訓練環境を提供」するとのこと。

VRヘッドセットを使った訓練装置が当局に認定されたことは、XRが産業にどのように適用されるかを示す好例と言えます。医療業界では、XRのデバイスを使ったトレーニングや手術中の補助を行うソリューションが当局の認可を受けています。

(参考)Varjo公式


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード