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活用事例 2021.07.21

国際宇宙ステーションでもVRやMR活用、メンテナンスや研究任務で活躍

2021年7月15日、国際宇宙ステーション(ISS)の第65次長期滞在クルーのうち2人がVRやMRを採用して任務を行いました。メンテナンス作業から物理学実験まで、クルーの活動に大きな役割を果たしているようです。

米国実験棟デスティニーの極低温実験装置(CAL)で作業するNASAのフライトエンジニアMegan McArthur氏は、極低温で研究を行うための装置の動作品質を向上させるため、MRを使用してCAL内の部品交換を行いました。McArthur氏が使用したのは、NASAが「Sidekick(Investigating Immersive Visualization Capabilities)」と呼ぶ装置で、マイクロソフト社のMRデバイスであるHoloLensシリーズを改良したものです。Sidekickは重要な情報を表示することで、メンテナンス、科学実験、その他の様々なステーション運営などの作業を改善するために使用できるとされています。

またISS船長であるJAXAの星出彰彦氏は、ナノ粒子を用いた先端材料の開発に関する物理学研究の一環として、VR技術を用いて実験を行いました。星出氏はVRヘッドセットを使用し、微小重力下において宇宙飛行士がどのように「動き」を視覚的に解釈するかを観察したとのこと。

現在進行中のVRドキュメンタリーシリーズ「Space Explorers: The ISS Experience」では、国際宇宙ステーションでの生活を詳しく知ることができます。360度映像だけでなく、宇宙飛行士自身がキャストとカメラクルーを務めたことで、宇宙での生活をユニークで親しみの持てるものにしています。

(参考)NASA公式ブログVR Scout
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