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メタバース最新動向 2021.12.22

「メタバースの実現には1000倍のコンピューティング能力が必要」インテルが声明

大手半導体メーカーのインテルは、メタバースについての声明を発表しました。同社は、真のメタバースの実現には現在の1000倍のコンピューティング能力が必要であると述べており、今後はメタバース分野への対応を強化していくとしています。

真のメタバース体験を目指す

本声明の中でインテルは「真のメタバースの実現には、リアルタイムにレンダリングされたリアルな衣服、髪、肌の色を持つアバターや、超広帯域かつ超低遅延でのデータ転送、リアル要素とシミュレーション要素の両方を含んだ環境の永続化モデルの維持が必要」と述べています。同社によれば、これらを世界中のユーザーに対して同時に提供することは、現在のコンピューティング、ストレージ、ネットワークのインフラでは不十分であり、実現のためには、インターネットの接続全体を大幅にアップグレードする必要があるとしています。

インテルは、メタバースのための基本要素を3つの層に集約し、それぞれの分野に取り組んできました。「メタ・インテリジェンス層」では、開発者が複雑なアプリケーションをより簡単に展開できるようにするため、統一されたプログラミングモデルとオープンなソフトウェア開発ツールやライブラリを提供します。「メタ・オプス層」は、ユーザーがローカルで利用できる以上の計算能力を提供するインフラ層です。そして「メタ・コンピュート層」は、メタバース体験を実現するために必要な馬力を提供します。

同社は「真に持続的で没入感のあるコンピューティングを、大規模かつ何十億人もの人間がリアルタイムで利用できるようにするには、コンピューティング能力を現在の1,000倍に向上させる必要がある。将来的には、1ペタフロップの演算能力と1ペタバイトのデータを、地球上のすべての人間が1ミリ秒以内に利用できるようにすることを目指す」とコメントしています。

(参考)プレスリリース


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