PCブランド「マウスコンピューター」などの展開を行う株式会社MCJは、スマートフォン向けVR・360度動画広告プラットフォーム『Immersv』開発などを手がけるImmersv Inc.(Immersv社)への出資を発表しました。具体的な出資金額は公表されていません。
本出資を通じて、MCJが既存事業ポートフォリオでカバーできていないスマートフォン・モバイルVR分野を取り込むことにより、総合的にVR市場をカバーすることを目的としています。
『Immersv』は、スマートフォンVRに主軸をおいたプラットフォームで、アプリ、ブラウザの双方に対応しています。動画リワード広告の配信ネットワークとして活用することで、360度動画広告をアプリ内で配信することや、VR対応アプリに対するマネタイズ支援などを行うことができます。事例としてはこれまでに、ハワイ観光局が制作したVR体験でハワイをプロモーションするためのアプリ「Let Hawaii Happen」などに導入されています。
MCJは、取り扱うハードウェアの種類の拡充に加え、関連するコンテンツやサービス分野への進出を掲げており、その中でもVR関連事業への取り組みを強化しています。今後のVR市場に向けて同社では、コンシューマー及び開発者向けのVR対応ハイスペックパソコンの販売増加を目指して、ハードウェア分野とのシナジーが見込まれるサービスやコンテンツ分野への進出を行っています。
また、本出資によりVR用コンテンツ作成者に対するハイスペックPCの販売によるインフラ支援のみならず、広告配信を通じたマネタイズインフラも提供する事で、複合的なVR関連のインフラ提供が可能になるとのこと。
なお、スマートフォンコンテンツ事業などを手がけるユナイテッド株式会社は、『Immersv』を活用したマネタイズ支援を行っています。同社はこの取組にて、多様化するアプリデベロッパーのニーズに応えつつさらなる収益化を目的としています。