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テック 2018.09.11

VRで製品設計 プロ向け3Dモデリングツールがさらに使いやすく

ハイクオリティのVR向け3Dモデルを制作可能なデザインツール「Gravity Sketch(グラビティ・スケッチ)」がアップデートを発表しました。ユーザーのフィードバックを反映し、操作性を改善する多くのツールが導入されています。

工業製品の設計に強み

「Gravity Sketch」は、プロ向けに開発されたデザイン、モデリングツールです。コントローラーを用いた直感的な操作で、様々な機能を使ってデザインやアートワークを制作することができます。

VRでモデリングができるというとグーグルが提供しているVRお絵かきアプリ「Tilt Brush」と似ていますが、「Gravity Sketch」はアート作品の制作だけでなくデザインツールとしても有効な点が特徴。車、靴、建物などのモノを設計することに強みがあります。

2018年9月現在、Oculus StoreSteamでアーリーアクセス版が公開されています。

今回リリースされたアップデート1.5では、操作性を改善する様々な新ツールが導入されました。同社によると、アップデートの多くはユーザーのフィードバックを反映したものとのこと。その一部は動画で紹介されています。

アップデート内容

動画では紹介されていない物も含めたアップデート内容は下記のとおりです。

・テーパードモード
両端が先細った形状の線を描けます。

・ノーマルブラシの改善
通常のブラシで線を描く際、コントローラーの動きにより忠実になりました。

・線の編集
描いた線の途中を後からひねることができます。

・被写界深度、正方形の撮影機能
被写界深度の機能が追加され、インスタグラムにも最適な正方形のスナップ撮影が可能になりました。

・正投影図
作成したモデルを、前後上下左右どの確度からも見られます。スクリーンショット撮影も可能です。

・エクスポート機能の充実
「.obj」、「.fbx」、「.iges」といったファイル形式でのエクスポートに対応。他のデザインツールとの互換性が向上しました。

・スケッチ機能の追加
使用する色を履歴から選べるようになりました。

・楕円機能
立体の形状を変更するパラメーターが増えました。

・非平面の新形状
非平面モードで新たなオブジェクトが制作可能になりました。

・グルーピング
複数のオブジェクトをグルーピングして動かしたりコピーしたりできます。

・カーブの接続
2つのカーブや平面を自動的に繋げられます。

「Gravity Sketch」は今年2月シード投資により170万ドルの調達を発表するなど、デジタルデザインの分野で存在感を高めています。この資金調達には、ペンタブレットやCAD関連製品で広く知られるワコムも参加し、ワコムは提携を発表しています。

アーリーアクセス版のダウンロードはこちらから。

Oculus Store
Steam
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(参考)Road to VR
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