グーグルは、360度動画撮影プログラム「Jump」のサービス終了を発表しました。2015年の発表から4年を経ての打ち切りとなっており、理由としてはVR180のような同様のソリューションやツールの充実を挙げています。
手軽に360度動画を撮影できるオープンプログラム
グーグルによる「Jump」は、360度動画撮影のためのオープンプログラム。カメラを16台連結して行う撮影技術と、撮影された映像を継ぎ目なくつなぎ合わせる編集技術から成り立っており、ユーザーがJumpのクラウドに画像をアップロードするだけで手軽に360度3D動画を作成できるのが特長です。
2015年5月に開発者会議Google I/Oで発表され、Yi Technology社の「Yi Halo」、GoPro社「Odyssey」といったカメラシステムが対応しています。
サービス終了の背景は「他ツールの充実」
グーグルがユーザー宛メール送信、及び公式サイトにて通知した内容によれば、クラウドへのデータのアップロードは6月26日23時59分(日本時間6月27日15時59分)を以て終了。過去にアップロードしたデータのダウンロードは翌27日までとなり、6月28日からはデータの消去とアカウント無効化が開始されます。
Google Jump is shutting down. Just got an email. pic.twitter.com/kj4W2u0WKq
— Robert Hernandez (@webjournalist) 2019年5月17日
Jumpのサービス終了理由について、グーグルは「VR180といった、数々のクリエイター向け代替ソリューションが登場しています。これらの新しいカメラやフォーマット、編集ツールを使えるようになったことで、Jumpの利用は減少してきました」とコメント。他のVRコンテンツ制作用ツールの充実を挙げています。
なおカメラリグYi HaloとOdysseyは「サードパーティ製編集ソフトを用いることで、継続して使用可能」であることがJumpウェブサイトに明記されています。
(参考)Engadget