「OZO」など様々なプロ向けの高性能360度カメラが続々と発売・発表されています。その特長の1つとして盛り込まれることが増えてきているのが、奥行きを擬似的に感じさせる「立体視」可能な3D撮影です。
グーグルは、はYi Techonogy社と提携して開発した360度カメラ「Yi Halo」を発表しました。
「性能も良く低価格で実用的」という点を強調しており、より幅広い層が360度カメラを使えるようになることを視野に入れています。
Googleが次世代360度カメラと称す「Yi Halo」
GoogleはYi Technology社と提携し開発された「Yi Halo」を次世代の360度カメラと呼んでいます。
「Yi Halo」は同時に作動する17機のカメラを搭載している360度カメラです。うち1機はカメラ真上を撮影するためで、より効率的に360度の映像を取ることが可能です。
8k x 8kの解像度で30fpsまたは、6k x 6kの解像度で60fpsで撮影し、100分間連続で動作します。
Wi-Fiも搭載しており、スマートフォンから「Yi Halo」の映像確認や操作することも可能。また、カメラに付いているタッチスクリーンからも操作しやすく使いやすいデザインとなっています。
「Yi Halo」の重さは3.5Kgです。本体のカメラの他に、「Yi Halo」を持ち運ぶための頑丈なケース、予備のカメラ2機、17機のカメラすべてのデータを保存できるSDカード1枚、スクリュードライバーも付属されています。価格は17,000ドル(約187万円)。
Goolgeの360度動画撮影プログラム「Jump」にも対応
「Yi Halo」の最大の特徴はGoogleの360度動画撮影のためのオープンプログラム「Jump」にも対応しています。
「Jump」はカメラを16個つなぎあわせる撮影技術と撮影された映像を継ぎ目なくつなぎ合わせる編集を可能にするオープンソースのプログラムです。
撮影されたシーンを自動的に3D分析し、繋ぎ目の残らないようにつなぎ合わせ、3Dシーンを構築することができます。その結果、VRゴーグルなどで体験した際に、立体視が可能になり奥行きがあるように感じられます。
GoPro等を組み合わせたカメラでの360度動画の撮影の際には、手作業で映像の継ぎ目をなくすしかありません。「Jump」により自動で映像編集がされるので「Yi Halo」での撮影はより簡単になります。
立体視の可能な360度カメラは、10万円程度でVuzeが、またプロ向けでは40万円程度でInsta 360 Pro、数百万円台の「OZO」など一般向け、プロ向けとも様々なモデルが登場し始めています。
(参考)
Google Announces Next-gen ‘Jump’ VR Camera, 8K x 8K with Seamless Stitching
http://www.roadtovr.com/google-jump-yi-halo-360-camera/ (英語)
Yi Technology社 公式ページhttps://www.yitechnology.com/aboutus/index (英語)
MoguraVRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。