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活用事例 2018.04.10

スマホと使うARヘッドセット クラウドファンディングは99ドルから

スマートフォンを挿し込んで使うモバイルVRヘッドセットは、その手軽さからVRの普及に一役買ってきました。同じようにスマートフォンを使うARヘッドセットがクラウドファンディングサイトのIndiegogoに登場し、資金を募っています。

モバイルARヘッドセット「Ghost(ゴースト)」

資金調達をおこなう製品は、米国のJean Helfenstein氏を中心に開発されたモバイルARヘッドセット「Ghost(ゴースト)」です。

スマートフォンを装着するところまではVRヘッドセットと同じですが、違うのはその見方。ゴーグルをのぞきこむのではなく、ヘッドセット下部に付属する、透過性のバイザー部分を見ます。このバイザー部分に、現実世界に重ねて映像が投影されています。

球状のレンズを使用するため、視野角は70度です。平面をのぞくよりも自然な見え方を実現したと言います。またARKit、ARCoreを用いて、6DoF(位置トラッキングを含む前後左右上下のトラッキング)を実現しています。

Ghost OSと専用のアプリ

ARKit、ARCoreを使用するだけでなく、「Ghost」は独自のOSやアプリを持っています。これにより、MacOSのコンピューター画面をAR画面に複製したり、アプリ「Ghost Viewer」で3Dモデルを投影したり、「Ghost Theatre」で映画を投影したりすることができます。既存のアプリではYouTubeなどに対応済み。さらに付属品を付け替えるだけで、VRヘッドセットとして使うことも可能です。

対応するデバイスはiOSではiPhone6以降(iPhoneXで最適化)と、AndroidのGoogle Pixel、Galaxyといった新しい機種となっています。

Indiegogoでは、99ドル(約10,500円、早割価格は79ドル)以上の出資でヘッドセットが入手可能となっています。クラウドファンディングページによると、デバイスの出荷は2019年2月を予定。「Ghost」は今回の資金調達によって8万ドル(約850万円)のゴールを目指します。

スマホ用ARヘッドセットとしては2017年にMira Prismというデバイスが同じく99ドルでクラウドファンディングを行っています。

IndieGogo「Ghost」資金調達サイト
「Ghost」ホームページ

(参考) UploadVR
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