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3Dモデル活用 2018.06.19

3DシミュレーションとVRで製造・物流を最適化「FlexSim」日本展開へ

株式会社ゼネテックは、米国ユタ州に本社を置くFlexSim Software Products, Inc.(フレックスシム ソフトウェア プロダクツ社、FSP)と日本国内販売総代理契約を締結しました。FSPのシミュレーションツール「FlexSim」について、日本国内における、販売、サポート、日本語版の開発を担当します。FlexSimの3Dシミュレーションにより、製造や物流工程の最適化を図ります。

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3D画像でモノ・ヒトの流れを明確に

FlexSimはFSPが開発する、ハイパフォーマンスなシミュレーションツールです。製造ラインや加工プロセス、物流倉庫などのシミュレーションモデルを、非常に軽量な3Dグラフィックを利用して構築し、モノ・ヒトの流れを計算します。

さらに機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報を、分かりやすい円グラフや折線グラフ(ダッシュボード)を使って一元的に表示。これにより、企業は自社または顧客の工場や倉庫のボトルネックを発見し、性能を最大化するために必要な比較データを瞬時に得ることができます。

FlexSimはコカコーラ、Amazon、トヨタ北米などを顧客に持ち、欧米や中国をはじめとした世界中で使用されています。主な対象領域は製造業の工場全般、物流倉庫、マテハン、ロジスティクス、鉱山、港湾、空港、病院、大規模商業施設など多岐にわたります。「モノ・ヒトの流れ」のあるところすべてに使用することが可能です。


(空港のセキュリティなどでも利用されている)

FlexSimの特徴

FlexSimの特徴は下記の3点が挙げられます。

2Dで再現できなかった複雑・大規模なモデルのシミュレーション

FlexSimは極めて軽量な3Dモデルを利用して、シミュレーションモデルをグラフィカルに構築します。これにより、シミュレーション設計者は数多くの産業用ロボットやクレーン、作業者など複雑なシステムを持つ現場を視覚的に確認しながら、シミュレーションを行うことができます。

視認性の高いフル3Dモデルによる設計ミスの回避、シミュレーション結果の社内・社外との共有など、多くのメリットを受けることができます。
 

シミュレーションモデルの構築は簡単、高度なカスタマイズも可能

FlexSimは、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でシミュレーションの準備を行うことができます。この時、同時にシミュレーションモデルのスクリプトも生成されており、柔軟な設定と高いカスタマイズ性を誇ります。

3Dシミュレーションモデル構築にはライン、各種機械、作業員、ロボットなどの各種設備の標準ライブラリが用意されています。そのため使用する際には、各設備(オブジェクト)に簡単な数値を設定するだけでシミュレーションを行うことができます。3Dオブジェクトの外観を実際に使用している機械と同じにしたい場合には、ユーザー定義のカスタムライブラリを設定することも可能です。

最新のVR技術にも対応

FlexSim2018では、Oculus RiftやHTC VIVEといったVRヘッドセットに対応。構築したシミュレーションモデルの中を、あたかも現実の空間のように移動することが可能です。従来のプロセスでは設計・施工段階でないと気付かなかったような、障害要因(ボトルネック)になりうる問題点を、企画段階から発見することに役立ちます。

VRを使って、出来上がったシミュレーション結果を社内のレビュー、または顧客へのプレゼンテーションに使用することもできます。


(病院内シミュレーション)

DMS東京に出展

ゼネテックはこのFlexSim2018を、第29回 設計・製造ソリューション展(DMS東京)で展示予定です。日本初上陸となる、FlexSim VR機能を用いた展示も見られます。

名称

第29回 設計・製造ソリューション展(DMS東京)

日時

2018年6月20日(水)~22日(金) 10:00~18:00

会場

東京ビッグサイト(東京都江東区有明)

出展ブース

東29-42(東2ホール)

URL

http://www.dms-tokyo.jp/

VR/ARを用いた現場の効率化は、マイクロソフトなどもアプリケーションを発表しています。

(参考)
株式会社ゼネテックプレスリリース


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