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業界動向 2019.05.12

フェイスブック、VR関連の幹部を人事異動 独立性は低下か

フェイスブックは、VR/AR関連の要職で人事異動を行いました。

新業務は空間ゲーミングやAR/VR普及

自身のツイッターでポジション変更を報告したのは、フェイスブックのVR/ARコンテンツ部門及びパートナーシップ関連の統括を行うジェイソン・ルービン(Jason Rubin)氏と、VR/AR部門VPのヒューゴ・バッラ(Hugo Barra)氏です。

2018年11月までOculusでコンテンツ部門を務めていたルービン氏の新たなポストは「空間ゲーミング新規開拓」のVP。「ゲームコミュニティにポジティブな影響を及ぼす」としています。後任にはゲーム会社エレクトロニック・アーツのシニアVP等を務めてきたMichael Verdu氏があたり、ルービン氏も引き続きVerdu氏のサポートを行います。

またOculusの実質的トップであったバッラ氏の新たなポストは、フェイスブックのAR/VRパートナーシップ関連のVPです。同氏はツイッターを通じて、5月発売の一体型ヘッドセットOculus Questにより第一世代のVRラインナップは完成したと発言。自身の次のミッションは「より多くの人にARとVRを届ける」ことだと表明しました。
バッラ氏の後任は、フェイスブックの製品マネジメントディレクター、Erick Tseng氏が務めます。

強まるフェイスブック色

Oculusがフェイスブックに買収されたのは2014年。その後Oculusはフェイスブックの子会社、一部門としてVR開発に取り組んできましたが、次第に独立性が薄まり、フェイスブックのVRグループという色合いが強まってきました。今回の人事でも、2社の壁がなくポジション変更が行われていることが見て取られます。

フェイスブックはVRだけでなくARにも注力しています。Facebook、Instagramなどの同社のアプリのカメラ機能にARコンテンツを開発する「Spark AR」の展開を強化しています。また、2019年に入ってからはARグラス開発を明記した職種の募集を行っており、デバイス開発が進んでいるのは間違いなさそうです。

(参考)Road to VR
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