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業界動向 2019.01.07

旧Oculusのコンテンツ部門トップ、FacebookのAR/VRコンテンツ部門へ

Facebookによる、旧Oculusの統合が進んでいます。Oculusでコンテンツ部門のトップだったジェイソン・ルービン(Jason Rubin)氏が、2018年11月に行われたFacebookによるOculus吸収合併を経て、FacebookのVR/ARコンテンツ部門とパートナーシップ関連を統括する立場に就任していたことが判明しました。

VRとAR以外の業務にも関与

ルービン氏はかつてゲーム開発スタジオNaughty Dogで、PlayStation用ソフト「クラッシュバンディクー」シリーズなどを手がけた人物です。2014年にOculusに入社して以降、VRコンテンツ開発を進める企業との提携や投資などを戦略的に行ってきました。

SNS「LinkedIn」に掲載されているプロフィールによると、ルービン氏は現在Facebookの「新たに統合されたVR/ARパートナーシップとコンテンツチーム」で業務に当たっています。現在の役職の、具体的な業務内容は明らかになっていません。ルービン氏はその他にも、AR、Portal(※)を含むFacebookが進めている新技術開発に携わっています。

(※Portal……Facebookが開発したAlexaが内蔵されたスマートディスプレイ。ビデオ通話に特化している)

Facebookによると、ルービン氏が現在の役職に就任したのは2018年11月であるとのことです。Facebookのスポークスマンは、米メディアRoad to VRの取材に対し以下のようにコメントしています。

ジェイソンは、現在も変わらずVRコンテンツ開発部門を率いています。人事異動はありましたが、開発者たちやクリエイターコミュニティとの関係に影響はありません。

去りゆく旧メンバーたち

2014年に行われたFacebookによる買収後、Oculusとその関連部門では大規模な人事の刷新が続いています。2017年には、創業者の1人でOculusの共同創業者パルマー・ラッキー氏がFacebookを退職しました。2018年10月には同じくOculusの共同創業者であり、CEOを務めていたブレンダン・アイリブ氏がFacebookを去りました。

Oculusの変遷

Facebookに買収後のOculusの移り変わりは以下のようになっています。

2016年中期:「Oculus from Facebook」ブランドの紹介が行われる。

2016年後期:Oculus VR共同創設者のブレンダン・アイリブ氏はCEOから実質的に降格、新たな統括としてヒューゴ・ベラ氏が就任する。

2017年4月:Oculus Riftの設定時にFacebookアカウントがデフォルトアカウントとして導入される。

2018年5月:Oculusの研究開発センター「Oculus Reserach」の名称を「Facebook Reality Labs」に変更する。

2018年9月:OculusがFacebook Technoligiesの一部門となる。

2018年11月:OculusがFacebook Technologies LLCに吸収合併される。

(参考)Road to VR
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