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テック 2019.09.13

フェイスブック、充電&プロセッサ搭載のVRデバイス収納ケースを特許出願

フェイスブックが、VRヘッドセットの充電器兼ワイヤレス形式のコンピューター(演算装置)として機能する新型ヘッドセット収納ケースを、米国特許商標庁に特許出願しました(2019年9月5日特許公開)。

収納ケースにはUSB Type-Cコネクターが実装されており、ACアダプターとの接続に使用されます。VRヘッドセットの充電状況を示すLEDがあります。

ヘッドセット使用時はコンピューターとして機能

このヘッドセット収納ケースは、VRヘッドセットの使用時、同ヘッドセットの演算装置として機能します。ケースにはヘッドセット用のストレージも搭載されており、アプリやゲームなどの保存が行えます。

2019年9月現在、フェイスブックはOculus Quest(オキュラス クエスト)とOculus Go用の公式収納ケースを販売していますが、どちらのケースも単純な収納機能しか有していません。今回特許出願が判明した新型ヘッドセット収納ケースは、これまでのものとは全く違うコンセプトで設計されていることが推測されます。

現在、コンピューターとVRヘッドセットをワイヤレスで接続するには「Vive Wireless Adapter」のように、複数の送信機とヘッドセット側のアンテナが必要になります。しかし出願書には収納ケースとVRヘッドセットを接続する、なんらかの方法があることが言及されています。

一体型VRヘッドセットの問題点を克服できるか

特許の出願書には、新型ヘッドセット収納ケースに格納されるVRヘッドセットとして、現行のOculusシリーズとは異なるデザインをしたVRヘッドセットが描かれています。このVRヘッドセットは、Oculus Questよりも小型であり、また収納ケースと連動して使用することから、プロセッサ類がデバイス側に存在していない可能性もあると思われます。

Oculus Questを含む、現行の一体型VRヘッドセットの欠点の1つが、プロセッサ類をVRヘッドセット本体側に搭載することで生じる重量の増加とデバイスの大きさです。VRヘッドセットはその構造上、前面部分に機器が集中するので、重心の“前傾”も課題とされています。仮にプロセッサ類を外に置くことができれば、こういった問題の大幅な改善が期待されます。

2019年9月現在、今回出願された収納ケースの商品化は明らかになっていません。。

(参考)UploadVR


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