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業界動向 2020.09.18

どこでも一瞬で仕事場に。フェイスブックがVRオフィス「Infinite Office」発表、今冬より実装へ

フェイスブックは一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」で使用できる新機能「Infinite Office」を発表しました。同ヘッドセットの利用者に“VRオフィス”を提供するシステムです。

2020年冬に実装予定

「Infinite Office」は、複数のカスタマイズ可能なスクリーン(「Oculus Browser」を表示可能)から構成されます。利用者は場所に縛られず、好きな場所で作業が可能です。さらにフェイスブックによれば、VR内に(実物の)キーボードを表示することを実現したとのこと。この機能はLogitechとの提携によるもので、同社のワイヤレスキーボード「Logitech K830」が対象デバイスの第1号になります。

公開された映像からは、女性がハンドトラッキング操作や「Logitech K830」を使用してリモートワークを行う姿や、現実が見える「パススルー」機能をセッティングから調整するなど、興味深いシーンが確認できます。

「Infinite Office」は、試験機能として今冬に「Quest 2」への実装が予定されています。現行の「Oculus Quest(Quest 1)」に導入されるかは、判明していません。さらに同社はパススルーなどの技術を活用するMRのテストを、バーチャルコラボレーションプラットフォーム「 Spatial」を含む複数のサードパーティと実施中です。

(「Spatial」でのパススルー(MR)活用のプロトタイプ)

ビジネス面のサポートも

フェイスブックは「フォーチュン500」(全米の総収入上位500社のリスト)に含まれる企業、および中小企業を対象にした法人向けサービス「Oculus for Business」を、「Quest 2」でも利用可能であることを告知しました。

法人向け「Quest 2」のローンチに加え、企業を助け、デベロッパーが増加する需要(growing demand)に触れるための新たなリソースが導入されます。フェイスブックは例として、管理者へのアプリ流通に特化したビジネスチャンネルや、新たなベンダーディレクトリ(vendor directory)を挙げています。

(参考)Oculus 公式ブログ


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