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業界動向 2018.09.25

施設型VR開発の米Dreamscape Immersive、世界展開へ本腰

映画館で提供するためのVR体験を開発中の米Dreamscape Immersive社は新たに2名の幹部の就任を発表しました。今後、同社が開発したコンテンツの世界展開を本格化します。

Dreamscape Immersiveは、映画館などの施設向けVRコンテンツを開発するスタートアップです。同社が制作するマルチプレイ対応のVRコンテンツ『Alien Zoo』は今年2月に特別展示が行われ、約6週間分の入場チケットがわずか24時間で完売するほどの人気となりました。スポンサーには、AMCや21世紀FOX、ワーナーブラザース、ニコロデオンなど大手企業が名を連ねています。

新たに加わった役員2名

同社は今回、世界規模での展開を視野に入れた新たな人材獲得について明かし、2名の幹部就任について発表しました。

映画の電子チケットサービスで有名となったFandangoの元シニアバイスプレジデントで、マーケティング・コミュニケーション部門を統括していたAdam Rockmore氏は、Dreamscapeでも同様の職務を担い、同社のブランドを形作ります。また、Dreamscape Immersiveが提供する新しいエンターティンメントの認知を広げるための戦略キャンペーンを展開していく予定とのこと。同氏は前社Fandangoを、一般的なチケットサービスという位置づけから、プレミア映画体験へとブランディングした経験と実績が買われ、画期的なマーケティング戦略が期待されています。
もう一名、ワイヤレススピーカやワイヤレスホームサウンドシステムSonosを提供するGlobal Retail Stores and Operationsを統括していたRon Mcjunkin氏は、Dreamscapeでシニアバイスプレジデントに就任しグローバルリテールオペレーションを管轄します。株主や、同社のパートナーであるAMCや、東アジアで主要なモールや映画館運営するドバイのMajid Al Futtaim (MAF)、欧州や米国でショッピングセンターや展示場を所有・開発するユニボール・ロダムコ・ウェストフィールドらと調整を図り、VR施設を世界展開するための足がかりを構築していきます。

世界展開を進めている施設型VRの企業としては米国のVoidが各地への展開を積極的に行っているほか、日本のバンダイナムコも「VR ZONE」の世界展開を始めています。

(参考)VRFocus
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