中国・江西省は、AR/VR産業向けに4.6億ドル(約510億円)規模のファンドを立ち上げると発表しました。同省がAR/VR産業のハブとなることを目指しています。
VRのカンファレンスを開催
今月19日~21日、江西省の省都南昌市にて世界VR産業大会(World Conference on VR Industry)が開催されました。報道によれば来場者は約2,000人。江西省の工業情報化部がスポンサーを務めました。そしてこのカンファレンスの中で、省政府は多くのVR/AR企業を誘致するための、4.6億ドルのファンド設立計画について発表しました。
中国のVRメディアYivian関係者によれば、資金の内訳は次のようになっています。VR/AR産業のエンジェルVC(ベンチャーキャピタル)向けに2,880万ドル、親ファンド向けに1.44億ドル、そして産業投資ファンド向けに約2.88億ドルです。
このファンドは南昌市をAR/VR開発におけるハブとすることが目的のため、投資先はビジネスの一部を同市で行うことが条件とされます。
中国で相次ぐVR/ARへの投資
南昌市の他にも中国ではVR/AR産業への投資が進められており、今年3月にはHTCと中国・深セン市人民政府が1.6億ドル規模のファンドを設立しました。また投資機関「Digi-Capital」も、2017年第4四半期から2018年第3四半期にかけてコンピュータービジョン・AR分野において、中国での投資額が増加しているというレポートを公開しています。
(参考)Road to VR
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