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軍事利用 2018.07.10

中国が軍事訓練にVR活用 技術で実現する“リアル”な戦場

パイロットの飛行訓練のように、シミュレーションを利用したトレーニングは長年、様々な場所で使われています。VRの登場により、より直接的で没入感のあるトレーニングシミュレーションが可能となりました。中国では現在、軍隊の訓練にVRを活用する取り組みが進められています。

実戦とレビューでパフォーマンスを改善

中国の国営企業、中国電子科技集団(CETC)はVRトレーニングシステム「インテリジェント・コマンドー・VRトレーニングシステム(Intelligent Commando VR Training System)」を開発しています。訓練生はバーチャルな戦場を舞台に、実際のチームメイトやAIアバターと共に戦闘の訓練を行います。訓練生がVRヘッドセットを通して体験する戦場は、「将来の軍隊が直面するであろう、指令や戦術作戦を再現すべく」設計されています。

またシステムには「実戦モード」とレビューステージがあり、シミュレーション後に訓練生の出来栄えやスコアが分析され、各訓練生の改善点が分かるようになっています。

各国で進む軍事訓練へのVR/AR活用

CETCはこのシステムについて「戦闘環境やミッションをより正確にシミュレーションするために、様々なキーとなる技術を組み合わせました。広い空間の測定技術や、地図情報から素早くバーチャルなシーンを構築する技術、機械学習により戦闘訓練を評価する技術などです」と話しています。

VR/AR技術の軍事訓練・行動への利用は、他国でも見られます。米国陸軍ではARやゲーム技術を活用して軍事訓練の効率化を図ったり、ARヘルメットを使った銃砲練習などが行われてます。またオーストラリアでも、次世代戦闘部隊に向けてHoloLensの活用が検討されています。

(参考)VRFocus
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