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投資 2022.11.07

オランダの医療×ARスタートアップAugmeditが270万ユーロ以上を資金調達

11月1日、オランダに拠点を置く医療ARスタートアップのAugmeditが、100万ユーロ(約1.4億円、2022年11月4日時点)を超える資金調達を行いました。また、加えて欧州イノベーションカウンシル(EIC)からも170万ユーロ(約2.4億円、同時点)の資金提供を受けています。これらの資金は、脳神経外科医向け製品の認証・認可の取得、事業領域の拡大に向けた技術開発、そして米国進出に充てられます。

本調達はシードラウンドで実施され、オランダとスイスの非公式投資家コンソーシアム、米国のベンチャーキャピタルファンドであるRevere Partnersが参加しています。

AR技術で外科手術革新に挑む企業

Augmeditは、オランダ・アムステルダムに拠点を置くスタートアップ。IT起業家のClaartje Ypma氏、神経外科医であるTristan van Doormaal氏、AR技術者のTom Mensink氏の3名によって2018年に創立されました。同社は「外科医向けの拡張現実」をミッションとして掲げ、臨床診療のためのARソフトウェアをヨーロッパ向けに開発・販売しています。

すでに欧州のCE認証を得ている同社主力製品「Lumi」は、独自のアルゴリズムにより患者のX線画像などの2D画像から3D画像を作成できます。また「LumiNE Lite」では、頭部スキャン画像を3Dに変換し、各部位を解剖学に基づいて自動的に色分けすることが可能です。

同社は、AR技術を用いて生成した3D画像を患者の頭部に正確に重ね合わせ、手術ガイダンスを可視化する製品を開発中です。今後は頭部以外の外科手術にも取り組む見通しです。

AugmeditのCEOであるClaartje Ypma氏は、資金調達に際し「私たちのビジョンは、患者の手術結果を改善し、医療機関の大規模なコスト削減を推進する医療用拡張現実アプリケーションのリーダーになることです。ビジョンを実現するための体制が整いました」とコメントしました。

(参考)AugmeditSilicon Canals


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