Meta Questの無料VRゲーム「Animal Company」が、ユーザーレビュー数10万件を突破しました。同ゲームは現在も急速に人気が高まっており、長くVRゲーム市場をリードしてきた「Gorilla Tag」のレビュー数に迫っています。
「Animal Company」は、プレイヤーが協力して洞窟や森林を探検し、モンスターを避けながら宝物を集めるマルチプレイヤーのVRゲームです。腕を使って移動するユニークな操作方法が特徴で、他のプレイヤーとチームを組むこともできます。また、自分のキャラクターを動物の姿にカスタマイズできる機能も人気です。
これまでAnimal Companyは、Questストアの週間ランキングで何度も1位を獲得。月間アクティブユーザー数(MAU)は、昨年12月から4倍に増え、現在では100万人を超えています。特にレビュー数が過去1か月で約6万件も増加しており、急激な伸びを見せています。
この成功の背景には、TikTokやYouTubeでの口コミ効果があります。「#AnimalCompany」のハッシュタグが付いた動画の総再生回数は4億回を超え、バイラルな人気を博しています。開発元のWooster Gamesは、有料広告に頼らず、プレイヤーが自然と共有したくなるゲーム設計とクリエイターとの良好な関係構築に力を入れてきました。
また開発元のWooster Gamesは「9月に収益化を開始して以来、収益は毎月着実に伸びており、12月からは2倍以上に増えています」と語っています。ユーザー数が通常減少する2月にも成長を続けるなど、安定した人気を維持しています。
ゲーム内課金はどれくらい?
Animal Companyの次の注目ポイントは、Wooster Gamesが実際の収益額をいつ公開するかにあります。収益化を開始して以降、具体的な収益額はまだ明らかになっていません。もし発表があれば、Questプラットフォームで最も収益性の高いゲームが現在、どのような状況にあるのかを知る重要な手掛かりとなるでしょう。
現在、VRゲーム市場は新規の若年層ユーザーが増加。この影響から最大プラットフォームであるMeta Quest向けタイトルは、リッチで重厚な買い切り型のゲームよりも無料プレイを起点としたF2P(基本無料プレイ)のゲームが人気を博しています。
Metaは開発者ブログで、Meta Horizonエコシステムにおけるアプリ内課金(IAP)のマネタイズ戦略について詳細に解説。Animal Companyもこの戦略を取るタイトルと言えるでしょう。
昨年、Gorilla Tagの収益は数百万ドル規模に達していると公表されました。Animal Companyがそれを上回るのか、それとも同じ規模になるのか、発表が待たれるところです。
(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。