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業界動向 2024.10.02

米陸軍の視覚強化用「HoloLens 2」、戦場で標的を知らせるソフトが動作 パルマー・ラッキー率いる企業が開発

マイクロソフトの「HoloLens 2」を使用する、米陸軍の「統合視覚増強システム」(Integrated Visual Augmentation System: IVAS)。同システム上で、元Oculus創業者のパルマ―・ラッキー氏が率いる、Anduril Industriesの「Lattic」が動作することが発表されました。

試験中の視覚強化システム

「IVAS」とは複合現実統合視覚増強システム(Integrated Visual Augmentation System)ののこと。本システムは、実戦に向けて軍用にカスタマイズしたマイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens 2」を用います。米陸軍特殊部隊軍グリーンベレー、レンジャー、空挺師団、海兵隊の上陸部隊などが既に運用テストを行っています。2023年には、マイクロソフトが陸軍の試験運用に合格し、追加契約を受注したことが報じられました。

2025年には中隊レベルでの運用試験が実施される予定で、2025年末までに本格的な生産を実施するかの決断が行われる計画です。

標的のオーバーレイアイコンを表示

「IVAS」で動作する「Lattic」は、リアルタイムで標的を認識しオーバーレイアイコンを表示するソフトウェア。視線の先にいる敵のドローンなど、戦場での脅威を迅速に認識することを可能にします。パルマ―・ラッキー氏は将来、自然言語モデルを実装することで、接近してくる脅威の詳細を兵士に伝える機能を実装することも構想しています。

Anduril Industriesについて

Anduril Industriesは、パルマ―・ラッキー氏が2017年にFacebookを退職後を退職した後に創業した企業で、最新技術を使った防衛システムを開発するスタートアップとして事業を展開しています。2019年の段階で、評価額10億ドル以上の“ユニコーン企業”に成長したことが報じられていました。

(参考)UploadVR

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