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業界動向 2022.01.31

メタバース分野での使用も計画 メタが新型スパコン発表

メタ(旧フェイスブック)は、新型のスーパーコンピューター「AI Research SuperCluster(RSC)」を発表しました。同社によれば、完成後は現時点で最高の演算力を持つコンピューターになるとのこと。メタバース分野への活用も計画されています。

2022年1月末現在「RSC」は、すでに稼働しているとのこと。6,000台以上の「NVIDIA A100 GPU」を搭載。完成後は、16,000個のGPUを搭載する計画です。メタ社は将来的に「世界最速のAIスーパーコンピューター」になると述べています。

「NVIDIA A100 GPU」は、NVIDIAのPC向けGPU「RTX 30 シリーズ」と同じAmpereアーキテクチャを採用。機械学習に特化しており、432のTensorコアと40GB(または80GB)のVRAMを搭載しています。

メタ社は「RSC」が、「何兆ものパターンから学習できる、新しく優れたAIモデルの構築」の手助けになると説明。新たなARツールを含む「特にメタバースにおける、全く新しいユーザー体験」を生み出せると解説しています。

「RSC」は、従来のインフラストラクチャーと比較して20倍の速さでコンピュータービジョンのワークフローを実行可能です。

Metaが提供する一体型VRヘッドセットMeta Quest 2(旧Oculus Quest 2)では、すでにハンドトラッキングなど様々な機能でコンピュータービジョンが駆使されています。米メディアUploadVRは、「RSC」が訓練したモデルを適用することで、パススルー(VRヘッドセットのカメラで、現実の周囲の景色を見られる機能)のトラッキング品質が向上する可能性があると論じています。

(参考)UploadVR

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