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業界動向 2026.01.22

加熱するARグラス市場 XREALが競合を特許侵害で提訴

ARグラスを展開するXREALは、競合にあたるVITUREを提訴しました。訴状は米国テキサス州の連邦地方裁判所に提出されています。

本件で提訴したのは、XREALの子会社Matrixed Reality Technology。提訴されたのはVITUREの関連会社であるEden Future HK LimitedとBeijing Xingzhe Wujiang Technologyの2社です。XREALは、ARに使用される光学システム技術の特許が侵害されたと主張しています。侵害が疑われる製品には、VITURE Pro、Luma Pro、Luma Ultraなど、VITUREブランドで展開される複数の製品が含まれます。


(ROG XREAL R1 | 画像提供:ASUS ROG)

これに対し、VITUREはXREALの行動を正当なイノベーションの保護ではなく、市場における不当な競争の武器であると強く非難する声明を発表しました。中国では同様の特許がすでに拒絶されていると言及。自社製品は侵害しておらず、特許は外観の変更に過ぎないと述べました。XREALの特許は価値が低く、容易に無効化できると主張しており、訴訟が競合排除の武器にされていると主張しています。そのうえで、不当な行為が市場に恐怖や混乱を与えていると批判しています。

VITUREはXREALによる誤情報の流布についても指摘。XREALはVITURE製品が欧州9カ国で販売禁止だと主張していますが、VITUREはこの情報を全面的に否定しました。実際は、2025年11月にドイツの裁判所が予備的差止命令を下し、特定のVITURE製品が特許を侵害している可能性が高いと判断。「Viture Pro」が仮処分を受け、ドイツ国内では対象製品の販売や輸入が制限されているにとどまっています。VITUREはこの仮処分に対してもすでに控訴を行っており、他の製品は欧州全域で現在も合法的に販売されています。

VITUREはこうした虚偽情報の流布に対して法的措置を開始しました。特許の有効性についても正式な異議申し立てを行っています。現在は訴訟の初期段階で公判期日は設定されていません。ともに中国に拠点を置くARグラスメーカー両社の市場シェア争いは、法廷での攻防とともに続く見通しです。


(Viture Beast | 画像提供:Viture)

現在、ARグラス・グラス型ディスプレイ市場では投資とシェア獲得の競争が激化しています。XREALは、XREAL ONEシリーズを2024年末から次々投入。2025年末・2026年初めにはXREAL 1SとASUSと共同開発した「ROG XREAL R1」を発表。2026年1月には1億ドルを調達したことが明らかになっています。この資金はXRグラスのグローバル展開に充てるとしています。Meta社がAIやスマートグラスへと注力先を移すなか、XREALはGoogleとARグラス「Project Aura」を開発中です。


(XREAL Aura | 画像提供:Google)

かつてXREALは、訴訟を提起される側にありました。2019年6月にMagic Leap社が、当時のnreal社(のちのXREAL)と創業者でCEOのシュー・チー氏を提訴。元従業員のシュー・チー氏が機密情報を持ち出したと主張されたためです。当時、Magic Leap側は自社開発に多額の資金と年月を投じましたが、nrealはわずか2年足らずで製品を開発したとされています。



2020年6月に米国の裁判所は、この訴えをすべて棄却。デバイス情報の盗用は認められないとの判断を受け、シュー・チー氏は当時の訴えに根拠がなかったと評価しました。

参考

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