2026年3月3日、WebAR開発ツール「8th Wall」が、オープンソースとして公開されました。
(出所:8th Wall)
「8th Wall」は、2016年にカリフォルニア州で創業した同名企業8th Wallによって開発されたWebARツールです。2022年3月には同社が「ポケモンGO」の開発などで知られるNianticと合併したことで、以降はNianticのツールとして運用されていました。GoogleやApple、Metaといった大手プラットフォームに依存しないWebAR開発ツールとして活用され、Meta Questシリーズやスマートフォンといった様々なデバイスの他、Apple Vision Proにも対応するなど、コンテンツの幅広い展開に活かされてきました。
Nianticは「ポケモンGO」にもARを利用したPR広告機能のひとつとして「8th Wall」を利用。日産自動車のPRなどに活用しています。また、スターバックスの期間限定のAR広告に使われるなど、日本でも活用されています。(現在は終了しています。)
そんな中、2026年2月からプラットフォームのサービス段階的終了、オープンソース化を検討しているニュースが告知されました。
今回オープンソースとして公開されたもの
オープンソース化により、これまでのWebAR体験を構成していたコードベースが公開され、誰でもチェック、拡張、改善ができるようになりました。エンジンの土台となるプログラムは自由に使えるMITライセンスとして公開され、顔認証やイメージターゲット、空を識別できる「Sky Effects」などがオープンに利用できます。
ただし、SLAM(※Simultaneous Localization And Mapping、自分の場所を確認しながら、同時に地図を作成する技術)はオープンソース化されておらず、2026年1月に公開されたバイナリデータでのみ利用することができます。また、このバイナリデータにはVPS(※Visual Positioning System、 カメラ画像から現実世界の情報を認識して位置を特定する方法)やハンドトラッキングといった機能は含まれていません。
いくつかのサポートツールも利用可能です。
・スターターテンプレート、機能デモ、見本を含むサンプルプロジェクト
・XRエンジンで使用するための新しいイメージターゲット(カメラが認識するための画像)を作成するツール
・8th Wallの制作データを、そのままお手本として見られるように整理して公開
これらはすべて、8th Wallがアップロードしているガイドラインとルールによって管理されています。
今後の展開
今後1か月で、GitHubに完全に移行されたドキュメント、デスクトップアプリの完全なオープンソースリソースなど、一連のリリースを完了する予定です。アップデートの内容はGitHubとDiscordで公開されます。
参考
https://www.8thwall.com/blog/post/208587408737/8th-wall-open-source
https://8thwall.org/
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