ラティス・テクノロジー株式会社の大容量3DデータをVRで検証できるソリューション「XVL Studio VRオプション」(XVL VR)が、ShiftallとPanasonicグループが共同開発したVRヘッドセット「MeganeX superlight 8K」に対応することが明らかになりました。対応開始時期は2025年秋を予定しています。
XVLは、ラティス・テクノロジーが開発した3D軽量化技術です。3D CADデータと比較して1/100程度までサイズを軽量化できる特徴があります。例えば、自動車1台分の3D CADデータ(約20GB)をXVLデータに変換すると約250MBまで圧縮できます。また、形状データに加えて、製品構成や寸法、注記といった製造に必要な情報も含めることができ、これらの情報を1つのファイルで管理することが可能です。
XVL VRは、このXVLデータをVR空間で表示し、組立や製品の検証を行えるシステムです。2019年の提供開始以来、製造業での活用が進んでいます。従来のVRシステムでは大規模3Dデータを扱えない、もしくはVR用に3Dモデルを簡略化する作業が必要でしたが、XVL VRではVR用のデータ準備や加工は不要で、既存のXVLデータをそのまま利用できます。
今回対応予定が発表された「MeganeX superlight 8K」は、株式会社ShiftallとPanasonicグループが共同開発した軽量VRヘッドセットです。片目解像度3552×3840、90Hz、10bit対応のマイクロOLEDパネルとPanasonic独自開発のパンケーキレンズを搭載。本体重量は185g未満と超軽量で、デュアルマイク、電動IPD調整機構、メガネの必要ないピント調整機構、フリップアップ機構等を採用しています。価格は税込249,900円で、2025年1月〜2月より出荷開始予定です。
XVL VRと「MeganeX superlight 8K」の組み合わせにより、無線機器の設置が難しい現場でも、実際の作業担当者を交えたデジタル工程検討や、新人の検査トレーニングなどXVLの3Dデジタルツインを利用した各種検証を実施できるようになります。
ラティス・テクノロジーは、1997年に設立された3Dデータ活用のソリューションを提供する企業です。本社は東京都新宿区にあり、製造業向けに3D基本性能を持つXVL関連ソフトウェアの開発・販売やコンサルティングを行っています。
(参考)プレスリリース