チェコのVRヘッドセットメーカーVrgineersは、同社の最新VRヘッドセット「XTAL 3」のワイヤレス版を発表しました。ラスベガスで現地時間1月5日から開催中のCES 2023に出展され、2023年第3四半期に発売予定とのことです。
2017年設立のチェコに拠点を構えるVRgineersは、プロフェッショナルや軍事・企業向けのVRヘッドセット「XTAL」を開発。2022年1月には、最新機種となるVRヘッドセット「XTAL 3 Virtual Reality」、MRヘッドセット「XTAL 3 Mixed Reality」を発表しました。
高解像度を提携企業の技術を使い送信
VRgineersは、同社のパートナーであるIMRNextと協力して「XTAL 3」ワイヤレス版を開発しました。本プロトタイプは2023年1月5日から1月8日に開催の「CES2023」にて披露され、2023年第3四半期発売を予定しています。
「XTAL 3」シリーズのヘッドセットは片眼あたり4Kの解像度を実行するため、かなりのビットレートが必要ですが、IMRNext独自の技術を応用しワイヤレスモードを実現しています。「XTAL 3」ワイヤレス版はリフレッシュレート70Hzで解像度を片眼あたり2560×1440に圧縮。高性能PCに接続されたWi-Fi 6Eアクセスポイントからベルト装着型モジュールを通して映像を送信します。このベルト装着型モジュールには、ワイヤレスアンテナや強力なバッテリーが備えられているとのことです。
「XTAL 3」ワイヤレス版プロトタイプのヘッドセット重量は920g。既存の「XTAL 3 Virtual Reality」より増加していますが、開発担当者は「発売に向けたアップデートで、ヘッドセットの重量を数百gは削減できる」とコメントしています。ベルト装着型モジュールによりアンテナを頭部に付ける必要がない利点を活かし、最終的な重量は500g未満を目指すとしています。