VR遠隔リハビリ治療を手がけるXRHealthは、新たにイスラエルで遠隔医療施設を開業します。11月1日より、ADHDやパーキンソン病といった症状に対応するリハビリを、VRを用いて提供します。
全米各地でもクリニック展開
XRHealthは、VRリハビリ治療を提供する米国のスタートアップです。全米各地に「バーチャルクリニック」を設けており、患者が自宅にいながらリハビリを行えるようにしています。これまでに脳卒中のリハビリや記憶障害、ADHD等の症状に対応する遠隔治療アプリをリリースしてきました。
今回イスラエルでオープンする施設では、ストレス・不安障害、ADHD、新型コロナウイルスの後遺症、パーキンソン病をはじめ、複数の症状に向けたリハビリテーションを提供します。
患者はVRヘッドセットを使い、自宅からバーチャルな診察室へアクセス、治療を受けることができます。各患者には担当の医師がつき、ケアプランを作成したり、リハビリの進捗を確認してプランを再調整したり、といった対応を行います。患者はモバイルアプリを通じて、担当医とのコミュニケーションやリハビリの進捗チェックが可能です。
コロナの時代に不可欠な遠隔診療
XR Health社CEOのEran Orr氏は、2020年現在のバーチャルクリニックの意義について、次のように説明しています。
新型コロナウィルス(COVID-19)の時代においては、ヘルスケアサービスの遠隔での提供に対して、非常に差し迫った需要があります。VR技術であれば、単純なビデオ通話をはるかにしのぐ、様々な種類のテレヘルス治療を提供することができます。
(参考)HIT Consultant