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活用事例 2020.09.25

VR遠隔リハビリのXRHealth、ADHD改善プログラムをリリース

VRを用いた遠隔リハビリ治療を手がけるXRHealthは、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の改善に向けたアプリをリリースします。2020年末には、公式ウェブサイトで一般消費者への提供も開始予定です。

遠隔治療「テレヘルス」を米国で展開

XRHealthは、VRを使ったリハビリ治療を提供しています。これまでにも、脳卒中のリ
ハビリや記憶障害、神経疾患等の症状に対応する遠隔治療ソフトをリリースしてきました。

医師によるモニタリングも

今回XRHealthが発表したのは、ADHD症状の改善を目的としたアプリケーションです。ゲームのようなトレーニングや現実に即した体験を提供し、注意力、衝動性、より複雑な思考能力といった認知機能の向上を目指します。

治療の効果を高めるために、医師がアイトラッキングデータやタスクを確認し、トレーニングの難易度を変えることも可能です。常に患者に最適なメニューを用意し、モチベーションを高められると言います。

コロナでVRセラピーが代替に

また同社によると、アメリカ食品医薬品局(FDA)は新型コロナウィルスの流行を受け、新たな方針を打ち出しています――ADHDの患者に対し、医師の立ち会いが必要な外来治療の代替として、VRセラピー提供を可能にするというものです。

現在XR HealthのVRトレーニングを利用している医療機関では、今後ADHD患者に対してもVR治療を提供できます。また2020年末頃には、同社ウェブサイトでもVR治療プラットフォームが公開される予定です。

なおXR Health社は「このセラピーは薬物治療に代わるものではなく、あくまでも治療を補完するためのものである」としています。

(参考)Auganix.org


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