株式会社Mogura主催のカンファレンス「XR Kaigi 2024」が、2024年12月11日(水)〜13日(金)の3日間にわたり開催されます。会場は、ポートシティ竹芝内(ポートホール・東京都立産業貿易センター浜松町館)です。
本記事では、期間中に展示ブースに登場するXR関連デバイスの情報をピックアップして紹介します。
ソニー株式会社
XRヘッドマウントディスプレイ SRH-S1
SRH-S1は、ソニーの業務用XRヘッドマウントディスプレイです。片目あたり4K解像度のディスプレイを採用し、ヘッドセット前方に搭載されたカラーパススルー用カメラにより、現実の風景の上に3DCGを重ねて表示できます。コントローラーは一般型のVRゲーム対応のものとは形状が大きく異なり、装着した状態でも他デバイスに触りやすい仕様となっています。
空間再現ディスプレイ ELF-SR2
ELF-SR2は、裸眼で3DCGを立体視できるディスプレイです。画面を見る人の瞳の位置情報を把握し、立体映像をリアルタイムに生成して左右の目に届けることで、立体視を実現しています。
モバイルモーションキャプチャー mocopi
mocopiは、6つの小型センサーを備えたモバイルモーションキャプチャーです。衣服の下につけることができ、スマートフォンと接続して、屋外でも3D収録ができます。また、上半身優先にしてVTuberの配信に利用したり、下半身優先にしてVRChatでのトラッキング精度を改善したりもできます。今年11月にはPCアプリ「Mocopi VR」がリリースされ、SteamVRとの接続がより簡単になり、VRChatでのトラッキング精度なども向上しています。
パナソニック株式会社
MeganeX Superlight 8K
MeganeXはパナソニックグループと株式会社Shiftallが共同開発したVRヘッドセット「MeganeX」の最新モデル。重量は185g未満で、8Kの高解像度を誇ります。電動IPD調整機構やメガネの必要ないピント調整機構を搭載しており、フリップアップ機構を採用しています。
bHaptics Inc.
TactSuit
「TactSuit」は、Metaの「Mede for Meta」認定を取得した、XRヘッドセットと連動する全身触覚再現デバイスです。バーチャル空間内での表現を、衝撃として身体に伝達するのが特徴で、VRゲームなど250以上のコンテンツに対応します。また、腕用のデバイス「Tactosy for Arms」、VR HMD用のデバイス「TactVisor」、グローブタイプの「TactGlove」も展開しています。
株式会社NTTコノキュー
MiRZA
NTTコノキューデバイス開発の「MiRZA(ミルザ)」はメガネ型のXRグラスです。ケーブルを一切使わずにスマートフォンと無線接続できるのが特徴。薄型ミラーバー方式の光学モジュールを採用し、スリットのようなミラーが採用されています。スマホレイやスマホタッチパッドレイ操作に加え、ハンドトラッキング操作にも対応。会話をリアルタイム翻訳するアプリも利用できます。
HTC NIPPON株式会社
Vive Focus Vision
「Vive Focus Vision」は、HTCの新型VR/MRヘッドセットです。片目2448 x 2448ピクセル、スタンドアローンで起動できる一体化型のハイエンドモデルで、目の動きを同期するアイトラッキングカメラも実装されています。単体でも動作しますが、PC接続してSteamのVRコンテンツの体験も可能です。
NEWVO(一般社団法人 IGNITE YOUR AMBITION )
にゅーぼ
VR歩行アシストスーツ「にゅーぼ」は、ソニー東大藝大社会連携講座「IGNITE YOUR AMBITION(IGNT)」にて、東京大学や早稲田大学の学生を始めとするメンバーが開発するプロジェクトです。体の重心移動での歩行により、視覚情報と身体感覚のズレをなくし、VR酔いを軽減します。
国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所
MRデバイスを装着していないパソコン側でも、リアルタイムにMR空間を認識・制御できる技術
国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所では、MRデバイスを装着していないパソコン側でも、リアルタイムにMR空間を認識・制御できる技術を開発しました。固定カメラで撮影した実写映像に3Dオブジェクトを重ね、パソコン側でリアルタイムに描画する仕組みで、ヘッドセット・パソコンどちらの側からも、3D画像をつかむ、回す、拡大縮小するなどの操作が可能です。
アストロデザイン株式会社
遠隔リアルタイム8K8KVR
アストロデザイン株式会社では、8K8KマルチパーパスカメラAB-4838/AC-4837を用いた「遠隔リアルタイム8K8KVR」を展示。片側8Kの映像を超低遅延に、画質劣化なく圧縮伝送することで、遠隔地でもリアルタイムに映像表示が可能です。
Cellid 株式会社
ARグラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)
Cellid株式会社は、ARグラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)を展示。独自開発した光学シースルーディスプレイ方式のウェーブガイド技術を採用し、軽量小型化を実現しています。8MPの高解像度カメラと、3軸IMUセンサーを搭載し、現実空間における物体や位置を認識可能です。
コーンズ テクノロジー株式会社
Leap Motion Controller 2
Leap Motion Controller 2は、英国Ultraleap社の新型3Dハンドトラッキングセンサーです。手の動きを赤外線カメラで撮影・画像解析することで、手指の細かな動きも認識できるため、ピッチやタップ、カーソルといった繊細な操作を画面へ触れずに行えます。専用のヘッドマウントセットをはめることで、既存のXRヘッドセットにも装着できます。
Diver-X株式会社
ContactGlove2
ContactGlove2は、Diver-Xが開発したグローブ型VRコントローラーの最新モデルです。既存のVRコントローラーと同じようにボタン入力ができ、高精度なハンドトラッキングや触覚フィードバックを搭載。コントローラーモジュール「Magnetra2」付きで実際にVRでプレイするデモを展示し、開発中の廉価で手軽なトラッキングシステム「Contact Track」も用意されています。
株式会社エルザジャパン
Varjo製VR/MRヘッドセット XR-4
VarjoのVR/MRヘッドセット「XR-4」は、片眼4K(3840×3744)のディスプレイ解像度が特徴で、外部センサーを必要とせず動作が可能な、エンタープライズ向けデバイスです。
Antilatancy Tracker
「Antilatency Tracker(アンチレイテンシートラッカー)」は、16×16×20mm、12gという極小サイズながら、高性能なトラッキングを実現する6DoFトラッカーです。光学方式と慣性方式を組み合わせることで、秒間最大2000回の追跡と2ミリ秒という低遅延を実現しています。
株式会社エクシーズ
裸眼立体視ディスプレイ Looking Glass
「Looking Glass」シリーズは、Looking Glass Factoryが開発する3D映像・画像を裸眼で立体視できるデバイス群です。2018年に初代モデルを発表後、複数の画面サイズで新製品をリリースしてきました。展示ブースでは、「Looking Glass」シリーズ全モデルを展示予定。注目は大迫力の65インチモデルです。エクシーズが開発した「LMV-3D Model Viewer」を組み合わせることで、簡単操作で3Dモデルを取り込み、直感的に操作できる新しい視覚体験を体験できます。
株式会社シルバーアイ
Jorjin J8L ARグラス
J8L ARグラスはLetinAR FrontiAR Proレンズモジュールを搭載したARグラスです。台湾のJorjin社が開発しています。NTTコノキューデバイス開発の「MiRZA(ミルザ)」と同じく、LetinARの技術を採用しています。
株式会社スリーディー
3D Systems 社製 ハプティクス デバイス
3D Systems社製 ハプティクス デバイスは、ユーザーがPC上の仮想オブジェクトに触れて操作できる高精度の力覚インタラクションを実現するデバイスです。「3自由度モデル」と「6自由度モデル」があります。物体に触れたときに手に伝わる反力をリアルに再現し、操作性を向上する用途で開発されました。
センターピア株式会社
VRヘッドセット保管庫
VRヘッドセット保管庫はVRヘッドセットの充電保管を目的としたカートタイプのキャビネットです。(VRヘッドセットの形状によって、格納方法や格納台数が異なります)
ホログラム株式会社
だんグラ
だんグラはダンボール筐体にミラー、WWMRレンズ、ハーフミラーで構成された本体に、スマートフォンをセットして使用するMRグラスです。手持ちのスマートフォンを使うことによって安価にMR体験ができます。
XR Kaigi 2024 開催概要
名称 | XR Kaigi 2024 |
会期 | 2024年12月11日(水)〜12月13日(金) |
会場 | ポートシティ竹芝内(ポートホール・東京都立産業貿易センター浜松町館) |
公式サイト | https://www.xrkaigi.com/ |
公式SNS | ・Twitter:https://twitter.com/xrkaigi ・Facebook:https://www.facebook.com/XRKaigi/ |
主催 | 株式会社Mogura |
(参考)XR Kaigi 2024
※「XR Kaigi 2024」を主催する株式会社Moguraは、メディア「Mogura VR」を運営しています。