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テック 2016.05.29

WorldVisによる50m×50mのトラッキングシステム、UnityとUE4に対応して発売

アメリカの企業WorkdVisは2016年6月に、同社の開発する倉庫スケールのトラッキングシステム(PPTシステム)を、UnityとUnreal Engine4に対応させてリリースすることを発表しました。これらのゲームエンジンにで開発できるVRデバイスでPPTシステムを使えば、50m×50m程度の範囲での広範囲なトラッキングが可能となります。価格は1万5千ドルからです。

Precision Position Tracking(PPT)システム

WorldVis

WorldVisは1990年代からVR技術の研究・開発を行ってきた会社です。PPTシステムは、彼らが長年開発をしてきたシステムで、以下のような特徴があります。

50m×50mという倉庫規模のトラッキング範囲
最大10人(個)同時にトラッキング可能
・毎秒240回の位置測定を行うカメラで、数ミリメートル単位の正確なトラッキング
・軽くてどこにでもつかられる位置センサー(写真内の白い球体)
・軽くて使いやすい、専用のハンドトラッキングコントローラー

今回の発表はこのPPTシステムを、Unity 5とUnreal Engine 4上で使用できるようにするというもの。UnityやUnreal Engineは、VRコンテンツの開発において頻繁に用いられるゲームエンジンです。

PPTシステムはこの発表を持って、1万5千ドル(およそ150万円)から販売を開始。カメラやセンサーの数に応じて価格は変わるとのこと。UnityとUnreal Engineへの対応は、来月6月末までにリリース予定です。(WorldVis公式サイト内PPTのページ

(PPTを用いて、広い部屋を歩き回っている)

より広範囲を精確に動きまわることを可能にするVR向けのシステムはOptitrakUnlimited Corridorなど様々なものが登場しています。その範囲と正確さ、価格がデバイスによりかなり異なるため、それぞれしっかりと見極めたいところです。

(参考)
WorldViz Brings “Warehouse-Scale” Motion Tracking to an Array of VR Headsets via New Unreal and Unity Integrations – WorldVis公式ブログ
http://www.worldviz.com/motion-tracking-unreal-and-unity-integrations/


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