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投資 2018.06.18

施設型VRへの投資続く 米企業、約2億円調達 多施設へ展開へ

シアトルに拠点を置くスタートアップVRStudiosは、220万ドル(約2.4億円)の資金調達を行ったと明らかにしました。同社はアーケード向けVRプラットフォームを開発、提供しており、テーマパークや映画館、カジノといった施設へのVR体験導入を進めます。

ルームスケール、マルチプレイヤーのVRを提供

VRStudiosは2014年設立。ルームスケール、マルチプレイヤーのVR体験を可能にするプラットフォームを開発し、現在15か国で展開しています。同社の「VRcade Arena」は、40フィート × 60フィートの広大なエリアで、最大8人での同時マルチプレイを可能にするものです。
また直近では、米国のチェーン店「Dave & Buster’s」の112の店舗へ、映画「ジュラシック・ワールド」のVRアトラクションを導入しました。

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再度エンターテイメント向けを強化

同社の元々の創業は今から7年前にさかのぼり、当初は「VRcade」という社名を名乗っていました。2014年7月に社名を変更し、ゲームだけでなくエンタープライズ向けビジネスへの注力へと方針転換。しかし昨年から、再度ロケーションベースのエンターテイメント事業へ投資を強めています。
同社の最高マーケティング責任者、T. Ron Davis氏は「我々は、当社事業への需要の大半を占める市場(エンターテイメント)へと注力分野を変えました」と話しています。

ロケーションベースVRへの期待

VR/ARはヘッドセットの販売が期待ほど進まず、一般消費者への普及が遅れているという指摘があります。しかしVRstudiosは、ロケーションベースのVRという市場を見つけ、消費者へのVR体験提供に成功しています。

同社は社員数わずか21人の企業ですが、ハードウェアから施設のマネジメントまで、幅広くサービスを提供中です。

2018年に入ってから、Spaces、The Voidなど施設型VRに取り組むスタートアップの動向が活発になっています。ロケーションベースVRはますます注目の分野と言えそうです。

(参考)GeekWire


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