アイルランドのスタートアップVR Education Holdings(VRE)は、新たなVRプラットフォーム「ENGAGE Oasis」を発表しました。リリースは2022年前半、暗号通貨やNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)技術を採用、製品販売や顧客の商談などが可能なプラットフォームを構築予定です。
これまでにも、VREは遠隔トレーニングや教育に加え、バーチャルイベントなどを開催可能なプラットフォーム「ENGAGE」を手がけています。
提供開始は2022年前半、目指すは「メタバース界のLinkedIn」
VREが今回発表した「ENGAGE Oasis」は、主に法人をターゲットとしたバーチャル空間プラットフォーム。同プラットフォーム内では製品の販売や顧客との商談などができ、そのシステムには暗号通貨やNFTの技術も採用されています。
また、“メタバース”を意識した同プラットフォームは、24時間いつでもログインできる常設型サービスになるとのことです。さらにバーチャル空間内は自由にカスタマイズでき、各企業が独自のバーチャル空間を構築・演出することが可能です。
VREのCEOであるDavid Whelan氏は「Rec RoomやRobloxがメタバースのTikTokやTwitchなら、ENGAGE OasisはメタバースのLinkedInになりたいと考えています。新型コロナウイルスや気候変動の影響で、企業が対外的にも内部的にもそのありかたを見直す必要がある中、ENGAGE Oasisが提供するバーチャルワールドは飛躍的な成長を遂げる可能性を秘めています」と公式リリースの中で述べています。
VREの「ENGAGE」は過去2年間で約100社の顧客を獲得しており、その中にはフェイスブックやヤフー、HTC、米国国務省も含まれています。今回のENGAGE Oasisは、同社がすでに提供している「Virtual Campus」「Virtual Office」「Virtual Events」に続く新たなサービスになります。
(参考)VR Scout
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