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活用事例 2017.06.28

汗をかかずにVR 装着を快適にするVive用冷却ファン「Vive N Chill」


現在主流なVR体験にはヘッドマウントディスプレイ(HMD)が用いられますが、激しい運動やHMD自体の発熱により顔に汗をかいてしまうのが気になります。無人機のアクセサリーなどを専門とするRedRotorは、HMDにファンを付けることでヘッドセットと頭を冷却する「Vive N Chill」を発表しました。

ヘッドセットと頭部を冷やす小型ファン

Vive N Chillではヘッドセット上部に2つの小型ファンを取り付け、ヘッドセットや周辺頭部の温度を下げることを可能にしています。

RedRotorは、操作が簡単で安価、静音・軽量かつ効果が高いHMD用アクセサリーを作るため、多くのテストを繰り返してきました。

その結果編み出されたVive N Chillは、ヘッドセット自体から排熱するのではなく、外部に取り付けたファンで外から額周辺を冷却する方法を採っています。

Viveヘッドセットのストラップ上部にON/OFF用のスイッチが取り付けられ、USB給電によって動作します。ファンは、体験中には気にならない程度の静音である23デシベル以下で動作するとしています。

キックスターターへ出品準備中

ViveNchillの共同デザイナーであるTony Tran氏は次のように述べています。

「ヘッドセット内部からの排熱を何度も試行錯誤していましたが、ドライアイ、騒音、冷却効率の低さといった問題がありました。額に発生する熱を放散することで、ヘッドセット自体に空気を流すよりはるかに効果の高い冷却を実現できると分かりました」

あくまで外側から額を冷やすだけであり、ヘッドセットに密閉された目の周辺まで効果があるかは現時点では不明ですが、暑さによる不快感、それによる没入感の低減を少しでも和らげることが期待できます。

「Vive N Chill」は現在キックスターターへの出品を目指しており、25~32ドル(約2,793~3,575円)ほどでの提供を予定しているとのことです。

(参考)
Road to VR / ‘Vive N Chill’ is a Cooling Solution for HTC Vive Users With Sweaty VR Faces(英語)
http://www.roadtovr.com/vive-n-chill-cooling-solution-htc-vive-users-sweaty-vr-faces/

Mogura VRはRoad to VRとパートナーシップを結んでいます。


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