VR元年の今年、実に多くのVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)が発売されました。そこで今回は、多くのVRデバイスの気になる値段を、周辺機器や必要なマシンの値段を含めてまとめました。
今回紹介するVRHMD一覧
ハイエンドVRHMD、ミドルレンジVRHMD、ローエンドVRHMD
今回紹介するVRHMDは、PlayStationVR、HTC Vive、Oculus Rift、FOVE 0、OSVR HDK2がハイエンドVRHMD、現在とてもクオリティの高いVR体験をすることが可能ですが、価格も高い機種となります。
Merge Goggles、HOMiDO、Vox gear+ 3DVRゴーグルはローエンドVRHMD、価格は安いがVRの体験の質もそれなりというものになります。
Gear VR、Daydream Viewはローエンドとハイエンドの中間、ミドルレンジVRHMDとなります。
また、ハイエンドVRHMDやミドルレンジVRHMDは、多くのお店やネットカフェで体験することが可能です。
※価格は2016年12月
区分け | デバイス名 | 金額 | 必要な付属機器群 | 付属機器金額目安 | 総計 |
ハイエンドVRHMD | PlayStation VR | 32,378円 | PlayStation4 | 53,970円 | 86,348円 |
HTC Vive | 107,784円 | PC | 10万円~ | 約20万円~ | |
Oculus Rift | 83.800円 | PC | 10万円~ | 約18万円~ | |
FOVE 0 | 67,609円 | PC | 10万円~ | 約17万円~ | |
OSVR HDK2 | 53,784円 | PC | 10万円~ | 約15万円~ | |
ミドルレンジVRHMD | Gear VR | 12,744円 | Galaxy S7/S7 edge,S6/S6 edge | 3万円~93,960円 | 約4万円~約10万円 |
Daydream View | 79ドル | Daydream対応スマートフォン | 649ドル(グーグルのPixelの場合) | 728ドル | |
ローエンドVRHMD | Merge Goggles | 9,050円 | iPhone、Androidスマートフォン | 9.050円~ | |
HOMiDO | 9,720円 | iPhone、Androidスマートフォン | 9,720円~ | ||
Vox gear+ 3DVRゴーグル | 2,280円 | iPhone、Androidスマートフォン | 2,280円~ |
PlayStation VR
PlayStation VRの名が指すように、PlayStation4と接続して使うことができるVRHMDです。使用するにはPlayStation4が必要です。また、PlayStation4 Proを使用すると画質が向上する対応コンテンツもあります。
対応コンテンツの数は少ないですが、どれも日本語化されているため、英語が苦手でも安心して遊ぶことができます。
価格
PlayStation VR(PlayStation Camera付属) 53,970円(税込)
PlayStation4(500GB) 32,378円(税込)
このふたつが最低限必要なものとなります。合わせて86,348円(税込)がPlayStation VRをプレイするために必要な金額です。
このほかに、より高品質なVR体験をしたい場合、PlayStation4の代わりにPlayStation4 Pro48578円(税込)が必要となるほか、PlayStation Moveコントローラー5378円/1本(税込)がコンテンツにより必要になります。
また、Moveコントローラーはコンテンツにより2本必須となる場合もあります。
(参考)
http://www.jp.playstation.com/psvr/hardware/index.html
【PSVR対応ソフト最新版】プレイステーションVRのゲーム一覧と解説
HTC Vive
台湾のHTC社と、ゲームプラットフォームSteamを運営しているValve社が共同で開発したPCに接続するハイエンドVRHMDです。
特徴は、ベースステーションという機械を使用した、数メートル四方の空間をトラッキングする「ルームスケールトラッキング」を採用していることです。ただし、ルームスケールトラッキング以外の方法も取れるため、スペースが取れない人でも使えます。
通信販売のほか、取り扱っているPCショップなどで購入することができます。
Steamで配信されているHTC Vive向けのコンテンツなどでVRを体験することができます。
価格
HTC Vive 107,784円(税込)
HTC ViveはPCを使って動かすデバイスです。GTX970以上のVR Ready(VR対応)となるグラフィックボードを積んだPCが必要となります。
GTX1060以上搭載デスクトップPC(BTOで注文した場合) 10万円~
※現在、GTX970は既に型落ちとなり、主要なBTOPCショップで搭載PCを取り扱っている店舗が希少なため、現行機種でVR ReadyなGTX1060搭載PCを参考にしています。
VR対応PCを持ってない状態でHTC Viveを一から始めようとするとかかる費用は、約20万円~となります。
(参考)
http://www.g-tune.jp/ws_model/ocufes/#contents
Oculus Rift
Oculus社が開発した、現在のVRブームの火付け役となったVRHMDの製品版です。
Oculus HomeというOculus社が用意したコンテンツプラットフォームで提供されるコンテンツのほか、SteamのOculus Rift対応コンテンツなどでVRを体験することができます。
購入する際はOculus社のホームページから注文します。
価格
Oculus Rift 83,800円(税込)(送料除く)
これに、GTX960以上のグラフィックボードを積んだPCが必要となります。
GTX1060以上搭載デスクトップPC(BTOで注文) 10万円台~
※現在主要なBTOPCショップでGTX960搭載PCを取り扱っている店舗が希少なため、上位機種のGTX1060搭載PCを参考にしています。
PCを持ってない状態でOculus Riftを一から始めようとするとかかる費用は、約18万円~となります。
また、周辺機器として、ハンドコントローラーのOculus Touchが23,800円(税込)、センサー(Oculus Riftのセットに含まれているものと同じ)が9,800円(税込)となります。
(参考)
https://www3.oculus.com/en-us/rift/
http://www.g-tune.jp/ws_model/ocufes/#contents
Oculus Rift、より低スペックなPCでVR体験が可能に
FOVE 0
FOVE 0とは、日本を拠点にしているFOVE社によって開発されたVRHMDです。最大の特徴はアイトラッキング、視線追跡技術です。着用者の目線と瞬きを認識することができます。これにより、目線で合わせたところに照準があうシューティングゲームなど、さまざまなコンテンツ、さまざまな用途への活用が期待されています。
現在先行予約受付中で、2017年1月発送予定です。予約はFOVE 0の公式サイトより。
https://www.youtube.com/watch?v=mFh2_6olco8
価格
FOVE 約67,609円(税抜)
※11月24日現在のレート
これに、GTX970以上の、VR Readyとなるグラフィックボードを積んだPCが必要となります。
GTX1060以上搭載デスクトップPC(BTOで注文)
10万円台~
※現在主要なBTOPCショップでGTX970搭載PCを取り扱っている店舗が希少ため、上位機種のGTX1060搭載PCを参考にしています。
そのため、PCを持ってない状態でFOVE 0を一から始めようとすると、約17万円~ 必要となります。
(参考)
https://www.getfove.com/
http://www.g-tune.jp/ws_model/ocufes/#contents
OSVR HDK2
Razerが開発した、オープンソースのVRプラットフォームを採用したVRHMDがOSVR HDK2です。最大の特徴はHDK2を改造することができます。性能についても、解像度が1080×1200の有機ELパネルを2枚使用し、実現するフレームレートも90fpsと、スペック上はOculus RiftやHTC Viveとも並ぶ性能となっています。ただし性能が同じでも、体験の質が同じかは使用しているレンズやソフトウェア側の対応にもよります。
コンテンツはSteamでも配信されています。
日本国内ではRazerStore JPで購入することができます。
約5万円のPC向けVRデバイス「OSVR HDK2.0」が日本で発売
価格
OSVR HDK2 53,784円(税込)
これに、GTX970以上の、VR Readyとなるグラフィックボードを積んだPCが必要となります。
GTX1060以上搭載デスクトップPC(BTOで注文)
10万円台~
※現在主要なBTOPCショップでGTX970搭載PCを取り扱っている店舗がほぼないため、上位機種のGTX1060搭載PCを参考にしています。
そのため、PCを持ってない状態でOSVR HDK2を一から始めようとすると、
約15万円~必要となります。
(参考)
http://www.razerzone.com/jp-jp/store/hdk2#products
http://www.g-tune.jp/ws_model/ocufes/#contents
Gear VR
ここから紹介するVRHMDは、上記のPCやゲーム機に接続するタイプのVRHMDとは違い、スマートフォンを装着するタイプのVRHMDとなります。
Gear VRは、「Oculus Rift」のOculus社が、スマホの「Galaxy」シリーズを提供しているサムスン社と共同で開発したものです。
特長は、サムスン製スマートフォンの一部(Galaxy S7/S7 edge、Galaxy S6/S6 edge)でしか使えないものの、パフォーマンスがVRに最適化されており、スマートフォン向けとは思えないほどクオリティが高いVR体験が可能な点です。
2016年11月10日より、新型のGear VRが登場し、視野角がこれまでの96度から101度に広がりました。
価格
Gear VR 12,744円(税込)
これに、サムスン製のスマートフォン、Galaxy S7/S7 edge、Galaxy S6/S6 edge(Galaxy S7は日本未発売)が必要となります。
Galaxy S7 edge SC-02H(docomo版) 一括払い 93,960円(税込)
Galaxy S6 約30,000円~約70,000円程度(11月24日現在 参考価格)
(参考)
http://www.samsung.com/jp/product/gearvr/#gear-vr
新型Gear VRが11月10日発売 視野角は広く装着感も向上
Daydream View
Googleが発表した新しいVRの規格が「Daydream」で、それに対応したVRHMDです。
前述のGear VRではサムスン製の一部のスマートフォンしか使用できませんでしたが、「Daydream」ではメーカー問わず使うことができます。
ただし、Daydreamに対応しているかどうかはスマートフォンごとに異なります。これは、よりよいVR体験をするために耐えうるスペックをもったものを選んでいるからです。現時点で対応しているのはGoogleのPixel(日本未発売)とモトローラの「Moto Z」シリーズのみです。
日本国内で販売されているスマートフォンは現時点ではまだ未対応です。
価格
Daydream View 79ドル
これにDaydream対応のスマートフォンの価格がのってきます。例えば、グーグルのPixelの場合、
Daydream対応 Pixel 649ドル
一からDaydreamを始めようとする場合、728ドル必要です。
グーグルのVRヘッドセットDaydream Viewとは 価格や性能など
Merge Goggles
Merge Gogglesは様々なスマートフォンを挿入するタイプのVRHMDです。Google Cardboard(いわゆるスマホ向けVR)の認証を得たVRHMDです。
そのため、iPhoneなど、あらゆるスマートフォンでVR体験が可能です。ただし、体験するアプリとスマートフォンによってはスペック不足となり、挙動が重くなったり、残像が表示されることもあります。
Merge Goggles最大の特徴は、ウレタン素材でできていることです。そのため、装着感がよく、比較的軽量です。
価格
Merge Goggles 9,050円(税込)
(参考)
http://shop.tsukumo.co.jp/goods/4529327929109/101540000000000
高さ123mm~158mmまでのサイズのスマートフォンが装着できます。
ウレタン素材の柔らかいスマホVRヘッドセット「Merge VR Goggles」国内発売
HOMiDO
こちらもさまざまなスマートフォン(iPhone,Androidスマートフォン)を装着するタイプのVRHMDです。
特長は、フランス製のカスタムレンズを使用することによる広い視野角です(100度)。そのため、スマホ向けVRHMDの中ではとても満足いく体験が可能です。
価格
HOMiDO 9,720円(7/9現在)
4~5.7インチのスマートフォンに対応しています。
【レビュー】視野角がとても広い!スマホVRHMD『HOMiDO』
Vox gear+ 3DVRゴーグル
さまざまなスマートフォン(iPhone,Androidスマートフォン)を装着するタイプのVRHMDです。価格は比較的安価で気軽にVR体験ができます。
価格
Vox gear+ 3DVRゴーグル 2,280円(8/1現在)
4-6.5インチのスマートフォンに対応しています。