初めて消費者市場に参入する新技術と同様に、VRは一般消費者にとっては比較的高価なエンターテインメントです。Oculus RiftやHTC Viveのようなヘッドセットの購入だけで、10万円近い費用が必要です。加えて、VRを体験するためのスペックを持つPCも必要となり、必要な機材のすべてを揃えるためには最低でも20万円近くかかります。
一般的に、PC向けのハイエンドなVRコンテンツを体験する場合、映像を平均90フレーム/秒で描画する必要があります。VR体験にはこのようなフレームレートやヘッドトラッキングなど、すべてを同時に実行するシステムを必要としてきました。
しかし今回、先週のアップデートでOculus Riftのプラグインに搭載された“asynchronous spacewarp(非同期スペースワープ)”は、フレーム補間技術を使用して、90フレームの半分となる毎秒45フレームのフレームレートで滑らかな体験を生成することができます。このような低フレームレートのサポートを可能にすることによって、ヘッドセットを動作させるのに必要な描画性能を半減させました。
またグラフィックスカードの面では、Oculus Riftは、以前は正常に動作するために、少なくともNVIDIA GTX 970またはAMD Radeon 290 GPUを必要としていました。今回の新技術により、NVIDIA 900シリーズまたは1000シリーズGPU(GTX 960以上)またはAMD RX 400シリーズのカードでVR体験を楽しむことができるとのことです。
(参考)
The Oculus Rift Can Now Run VR On Lower-End PC’s
※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。