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テック 2018.09.19

Oculus Goでも使えるVR版Firefox配信開始

Webブラウザ「FireFox」を開発するMozilla(モジラ)は、VR専用のWebブラウザ「Firefox Reality」をリリースしました。同社によれば、このブラウザは一体型VR/ARヘッドセット向けに「一から設計した」もの。Oculus Go、Lenovo Mirage Solo、Vive Focusといった一体型のVRヘッドセットで使用が可能です。

Web上でVR/ARを提供

Mozillaはこれまでも、Web上で高品質なVR・ARを提供する「WebVR/AR」の開発を進めてきました。

VR/ARコンテンツを体験する際には、ヘッドセットを装着してアプリを立ち上げます。しかし異なるヘッドセットで同じアプリケーションを動作させることはできません。また、開発したアプリケーションを配布するためには専用ストアへの登録が必要となるなど、いくつかのハードルがあります。

一方WebVR/ARでは、コンテンツの配布から起動まですべてをWebブラウザ内で行うため、デバイスごとの互換性やストア登録による制約がありません。これにより、VR/ARの普及を加速することが期待されています。

PC向けVRヘッドセットについては、すでに昨年8月からFirefoxでWebVRをサポートしています。

音声検索やプライベートブラウジングも

「Firefox Reality」は従来の2Dのウェブページ、VRコンテンツの両方をブラウジング出来るブラウザです。 今年4月に発表され、Mozillaは初期版のソースコードを公開していました。

また閲覧に加え、音声検索やプライベートブラウジングの機能もあります。検索エンジンは通常のFirefoxと同じ、Quantumのモバイル向けエンジンです。
WebVRコンテンツの開発者向けには、現在デベロッパーズガイドが公開されています。

Firefox Reality1.1も近い



今回リリースされた「Firefox Reality1.0」には、まだブックマークや360度動画への対応等、未実装の機能があります。これらも近く対応予定で、「着実に」進めていると同社は話しています。

MozillaのチーフR&D;オフィサー、Sean White氏はリリースに当たり次のように述べています。「Firefox Reality1.1も近いうちにリリースされます。常に新たに追加する機能を検討しており、またバグや細かなアップデートにも素早く対応していきます」

「Firefox Reality」は、9月19日現在すでに一体型ヘッドセットでの利用が可能になっています。現時点では、グーグルのDaydream Viewのようなスマートフォン向けヘッドセットには対応していません。

(参考)Road to VR
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