VRの導入は教育の改革になり得るでしょうか。ホワイトハウスは“VR教育プログラム”を実現するための資金を得る6つの方法を提案しています。
ホワイトハウスが奨励、”VR教育プログラム”
“教育”は、VRを取り入れるユースケースの一つとして注目されてきました。没入感のあるVRは、次世代の学生の教育方法に、革命を起こす可能性を持っています。しかし現実問題、何百万という学生にVR教育を広く浸透させることは大きな挑戦であり、課題です。
ホワイトハウスは教育の場におけるVRの有用性を認めており、VR教育プログラムを教育の革新として奨励しています。
VR教育プロジェクトの資金を調達できる6つの機会
11月上旬には、米サンフランシスコにて「VRDC 2016」が開催されました。ホワイトハウスの科学技術政策アドバイザーであるエリック・マーティン氏は、同カンファレンスにて、VR教育プロジェクトの資金を調達するための6つの機会を提案しました。マーティン氏はプレゼンテーションの中で、ゲームでスキルを教えるVR教育ツールの作成が必要だと述べています。
そしてVRを活用した教育コンテンツの開発に活用できる補助金など6つの公的な制度を紹介しました。
1. Institute of Education Sciences – Small Business Innovation Research
目的:商業的に実現可能な教育製品の研究開発を行う中小企業およびパートナーに対し、総額105万ドル(約1.1億円)を提供。
2. Institute of Education Sciences – Grants
目的:すべての学生、特に人種、民族、限られた英語力、身体障害、および家族の状況に関連し不適切な教育サービスを受けてきた学生達に貢献する研究を支援する。
目的:12才以下の学生およびその教師向けの、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、ラーニング、ティーチング、数学)分野、その中でも健康、医学、生物学に焦点を置いたゲームの開発。
4. National Science Foundation – Discovery Research PreK-12
目的:12才以下の学生およびその教師向けの、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、ラーニング、ティーチング、数学)境域の革新、アプローチおよび研究開発。
5.National Endowment for the Arts – Media Arts
目的:芸術、アートなどのメディアアートを実証する革新的なプロジェクトの開発、生産、流通をサポートする。全米芸術基金によって定義されるように、メディアアートは、映画、テレビ、ラジオ、オーディオなどのトランスメディアストーリーテリングや、メディア関連の印刷書籍、カタログ、雑誌を含んでいる。
6. US Department of Education – EdSim Challenge
目的:米国教育省は、学術、技術、およびエンプロイアビリティスキルに関する没入型シミュレーションを求めている。成功したシミュレーションは、21世紀の学生を準備するための教育コンテンツと商用ゲームにペアリングします。グランプリには48万ドル(約5,100万円)を贈呈。
(参考)
The White House Highlights 6 Funding Opportunities for VR Education Projects(英語)
http://www.roadtovr.com/white-house-highlights-6-funding-opportunities-for-vr-education-projects/
※Mogura VR は、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。