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業界動向 2020.11.02

フェイスブックのVR内文字入力技術に注目。マイクロソフトが触覚デバイス試作機発表  ー 週間振り返りVR/AR/MRニュース

「週間振り返りVR/AR/MRニュース」では、Mogura VR News / MoguLiveで掲載したニュースの中から見逃せない注目記事をピックアップ。読者の皆さんに、VR/AR/MRの最新情報をギュッと縮めてお届けします。

目次

1.フェイスブックがVR内テキスト入力の研究内容を公開、物理キーボードと近い水準に(10.22)
2. マイクロソフトの触覚デバイス試作機 VRでよりリアルな再現(10.24)
3.Oculus Quest 2の販売ペースは「初代Questよりも速い」。ディレクターがコメント(10.23)
4.現実世界をデジタル化する「デジタルツイン」業界カオスマップが公開(10.26)
5.シンガポール発の新VRデバイス「DecaGear」多機能・高解像度で低価格、しかし疑問視する声も(10.27)

フェイスブックがVR内テキスト入力の研究内容を公開、物理キーボードと近い水準に(10.22)

フェイスブックのAR/VR部門Facebook Reality Labsは、VR内における文字入力の研究成果を公開しました。本研究では手・指の動きを認識するハンドトラッキングを採用。音声認識技術を参考に、不規則な手指の動きをAIで予測、物理キーボードと遜色ない打鍵速度・入力精度数値を実現しています。

【Topics】
・実際のキーボードを使わず、机などの平面で文字入力が可能に
・ハンドトラッキングでの文字入力が実用的な水準に達する可能性も示唆
・毎分73ワード入力、誤入力率2.4%、物理キーボードと近い数値に

マイクロソフトの触覚デバイス試作機 VRでよりリアルな再現(10.24)

マイクロソフトは、ハンドベルト型デバイス「PIVOT」を発表しました。VRヘッドセットと組み合わせて使い、触覚ハンドルの動きで「りんごをもぎ取る」「手に持つと揺れる」といった感覚をVRで体験できます。「PIVOT」の論文は「将来的な可能性を示している」と結論づけており、今後も研究が継続・改良が見込まれます。

【Topics】
・シンポジウム“2020 ACM Symposium on User Interface Software and Technology (UIST)”で発表
・Windows MR用ハンドコントローラー、3DoFジョイスティック型などのプロトタイプも

Oculus Quest 2の販売ペースは「初代Questよりも速い」。ディレクターがコメント(10.23)

Oculusのコンテンツ・エコシステム・ディレクターChris Pruett氏は、海外メディアProtocolの取材に際し、「Oculus Quest 2は初代Oculus Questより速いペースで売り上げを伸ばしているい」とコメントしました。 Quest 2の詳細な販売台数は不明ですが、売り切れが多発するなど、同社の想定を上回る需要を見せています。

【Topics】
・低価格&高スペックのVRヘッドセットOculus Quest 2。2020年10月13日発売
・「Quest 2発売で売上・ユーザー数が大幅に伸びた」とVRゲーム・アプリ開発者談
フェイスブックアカウントの凍結問題は未解決。早期解消を求める声

現実世界をデジタル化する「デジタルツイン」業界カオスマップが公開(10.26)

建築向けVRソフトウェア開発のSymmetry Dimensions社は、「デジタルツイン」の業界カオスマップを発表しました。

デジタルツインとは、街などの現実空間のデータを、そのままバーチャル空間に再現する技術で、都市を使った模擬実験などの分析・予測ができるようになります。なおデジタルツインの市場規模は、2025年までに358億ドル(約3.75兆円)に達する見通しです。

【Topics】
・カオスマップはソリューションプロバイダー、デジタリゼーションのカテゴリに分類
・ドイツやフィンランド・ヘルシンキ、渋谷区がデジタルツインを活用

シンガポール発の新VRデバイス「DecaGear」多機能・高解像度で低価格、しかし疑問視する声も(10.27)

2020年10月、シンガポールのDeca社はVRヘッドセット「DecaGear」を発表しました。
HPのVRヘッドセット「Reverb G2」に匹敵するスペックで、腰の動きをトラッキングする“ヒップトラッキング”機能も搭載しています。

同社は高機能かつ450ドル(約47,000円)の低価格を強調していますが、実績のない新興企業である点から、実現の可能性について懸念する声も上がっています。

【Topics】
・2021年5月発売予定。解像度は片目2,160×2,160pixel、リフレッシュレート90Hz
・フェイストラッキング、インサイドアウト方式、SteamVRにも完全対応
・開発元は過去にデバイス開発の事実は確認できず

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