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シンガポール発の新VRデバイス「DecaGear」多機能・高解像度で低価格、しかし疑問視する声も

2020年10月、シンガポールのDeca社はVRヘッドセット「DecaGear」を発表しました。高解像度・多機能かつ450ドルという低価格で注目を集めている一方、まったくの新興企業であることや、既に実現している他社製品との性能・価格比較から、実現の可能性を疑問視する声もあります。

腰トラッキングや無線化も

公式サイトによれば、「DecaGear」のディスプレイ解像度は片目当たり2,160×2,160pixel、リフレッシュレートは90Hzと、HPのVRヘッドセット「Reverb G2」に匹敵する水準。その他IPD(瞳孔間距離)の調整機能やフェイストラッキング、4つの内蔵カメラによるインサイドアウト方式のトラッキングに加え、SteamVRのコンテンツに完全対応することを表明しています。

さらに興味深い特長が、“ヒップトラッキング”という、腰の動きをトラッキングする機能。専用のアタッチメント「DecaMove」を腰に装着し、頭や手の動きとは別に、位置や向きを追跡します。主にソーシャルVRに照準を合わせた機能で、腰の動きをVR内に反映し、歩行や方向転換を自然に見せることができるようです。

Deca社はこれらの機能を、フェイストラッキングと共に動画で公開しました。

https://www.youtube.com/watch?v=xwVZp0GdB7U

https://www.youtube.com/watch?v=Wjun1PahYxw

このような多機能を搭載した上で、価格はわずか450ドル(約47,000円)。さらに50ドル(約5,200円)で追加アクセサリ「DecaAir」を購入すれば、無線でPC向けVRを楽しめるとのこと。発売は2021年5月を予定しており、既にプレオーダーも受け付けています。

実現の可能性はいかに? 謎に包まれた新興企業

低価格・多機能・高スペックに加え、無線化キットも存在するなど、ユーザーにとって嬉しい要素を数多く備えた「DecaGear」。一方、手放しでこれらのデバイスと企業を信頼することはまだ難しいでしょう。開発元であるDecaは新興企業であり、これまでデバイスを開発していた事実は確認できません。また、過去にHTCが「HTC VIVE」向けの無線化キットを299ドル(約31,000円)で発売したことを鑑みると、「DecaAir」の50ドルという価格は“驚くべき”低価格です。

LinkedInのプロフィールによれば、CEOのOr Kuntzman氏はこれまでに2つのスタートアップを設立し、現在はVRゲームプラットフォームの開発スタジオを立ち上げ中とのこと。しかし同氏のプロフィールの他、外部ソースからでは、このプラットフォームの存在は確認できません。

(参考)Road to VR
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