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業界動向 2018.12.25

IMAXのVR体験施設閉鎖とVR事業撤退、VTuber事業会社「リド」新設 – 週間振り返りVR/AR/MRニュース

12月の第3週は、年末や新年に向け、企業のVR/AR/MR、そしてVTuber(バーチャルYouTuber)事業に関わる動きが多く見られました。新たな企業や団体の設立に加え、その好調や広がりを示唆する内容も複数報じられる一方、不振に終わった企業の事業撤退も進んでいるようです。IMAX社は運営するVR体験施設を閉鎖、2019年はVRに関する費用投資を一切行わない旨を発表しています。

他方、株式会社ドワンゴや、株式会社KADOKAWAは株式会社カラー、株式会社インクストゥエンター、アソビシステムホールディングス株式会社は、5社合同で新しいVTuber事業会社「リド」を設立旨を発表しています。そのほかには人工知覚技術のKudanが東証マザーズに新規上場など、新たな動きも見られました。

本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。

IMAXのVR体験施設、来年初頭に全て閉鎖へ 市場から撤退

IMAX社は、2019年初頭までに、世界に複数構えるVRエンターテインメント施設を全て閉鎖する旨を発表しました。IMAX社は施設閉鎖の発表と共に、2019年はVRに関する費用投資を一切行わないと述べています。Imaxのセキュリティ(SEC)に関する特許書類においても、「VRの市場から撤退する」と公式に発表が行われました。

同社は数年にわたりVR体験施設の展開を進めていましたが、ここ1年間では複数の施設を閉鎖するなど、その不振が報じられていました。他方でVR体験施設を展開する企業は施設数・企業数ともにその伸張を続けており、企業ごとに明暗が分かれつつあるようです。

VTuber事業会社「リド」新設 KADOKAWA、ドワンゴ、庵野秀明氏のカラーら共同

株式会社ドワンゴは、株式会社KADOKAWAや株式会社カラー、株式会社インクストゥエンター、アソビシステムホールディングス株式会社の5社で株式会社リドを設立しました。「VTuber(バーチャルYouTuber)を起用したモーションキャプチャアニメの制作およびVTuberの開発・マネジメント・プロデュース等の事業を展開する」としています。

2017年末から爆発的なブームとなったVTuberですが、直近では企業PRや地方自治体での運用、大手メディアでのキャッチアップなどが進み、2019年はますますその勢力を広げるものと予想されます。

人工知覚技術のKudan、東証マザーズに新規上場

人工知覚技術を開発・提供するKudan株式会社が、12月19日に東証マザーズへ新規上場しました。公開価格を大きく上回る値をつけるなど、話題となりました。

Kudanは2011年にイギリスで創業し、2014年に日本法人が設立されました 「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」を用いた「三次元空間認識」を可能にする「KudanSLAM」などを開発しています。Googleやアリババなど、世界の名だたる企業から巨額の調達を行ったことで話題となったMR企業・Magic Leap社へとの取引も確認されており、注目を集めています。

総勢30名以上のVTuberが出演するアニメ「バーチャルさんはみている」1月9日より放送決定!

株式会社ドワンゴは、人気VTuberが多数出演する新作アニメ「バーチャルさんはみている」を2019年1月9日(水)24:00より放送開始します。「バーチャルさんはみている」は出演するVTuberの個性と魅力を最大限に引き出す様々なオムニバス形式のコーナーで構成され、普段の動画や生放送では観ることのできない特別共演コーナーなど、完全オリジナルのアニメ作品になるとのこと。番組はTOKYO MX、ニコニコ生放送、Periscopeで視聴できます。


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