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テック 2019.02.27

WEBカメラだけで使えるモーキャプがバージョンアップ、解析速度やfps向上

株式会社ネクストシステムは、WEBカメラのみで人間の骨格(ボーン)を検出できるシステム「VisionPose(ビジョンポーズ)」のバージョンアップを実施しました。同社によれば、「リアルタイムでの解析速度を、最大で2.3倍に引き上げることに成功」しているとのこと。本システムは、2018年11月19日より法人向けに販売開始。価格は398,000円(税別)です。

「VisionPose」は、WEBカメラのみで人間の骨格(ボーン)を検出できるシステムです。リアルタイムで2Dと3D(深度測定)の骨格検出に対応しており、1人だけでなく複数人の骨格検出も可能としています。測定箇所は体の各部位(25ヶ所)と顔パーツ(5ヶ所)の計30か所を検出でき、個別の相談次第では新たに測定箇所を追加することも可能とのことです。

今回のバージョンアップでは、「リアルタイムでの解析速度を最大で2.3倍に引き上げることに成功し、最高FPSは59.8FPSまで上昇している」とのこと。また、以下の機能改善が含まれています。

バージョン1.3リリース内容
・解析速度向上(最大2倍以上)
・背骨(SpineMid)の位置を調整
・骨格表示時のボーン表示の仕様を変更
・キャリブレーション作業の簡易化

「VisionPose」とは

通常、カメラでのモーショントラッキングには、主に赤外線などを利用する深度センサー付きのカメラなどが用いられています。しかし、赤外線センサー付きカメラでは、正面からのボーンしか認識できないなどの精度や、赤外線を吸収する服装などに弱い点などのデメリットがありました。

ネクストシステムが提供する「VisionPose」は、WEBカメラのみで骨格を検出しているため、これらのデメリットを解消しているとのこと。本システムの用途としては、野球やゴルフなどスポーツ分野でのフォーム確認や、多くの機会を扱う工場作業での動作想定、医療分野、そしてアバターを動かすVTuber(バーチャルYouTuber)などの用途が挙げらています。

(参考)株式会社ネクストシステム プレスリリース


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